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頂点を極めた今もなお進化し続ける日本が誇る歌って踊れるアーティスト、安室奈美恵の6thアルバム『STYLE』についてレビュー。この人を知らないなんて人はいないですよね。『TRY ME 〜私を信じて〜』で見事ブレイクを果たし、その後大物プロデューサー小室哲哉の目に留まり『Chase the Chance』、『Don't Wanna Cry』、『Can You Celebrate ?』など数々の大ヒット曲を連発。結婚、出産、離婚と、日本の音楽シーンでは人気低迷の原因となる3要素を経験しながらもいまだヒットチャート上位に食い込む力を持つカリスマ的存在。

そんな彼女が放った今作ですが、今までお世話になってきた小室哲哉の元を完全に離れ、安室自らの目で楽曲を選りすぐった、"NEW 安室奈美恵"をアピールすることに見事成功した傑作に仕上がっています。

まずはシングル曲からして素晴らしく、TLCやMonica作品などでおなじみのDallas Austinがプロデュースした安室の地を這うような低音ボイスが堪能できる病み付き必至の鬼COOLなダンス・チューン『Put 'Em Up』、Full Force(Lil' Kimなどにも提供)が手掛けた安室の歌とラップの二刀流が炸裂する本場顔負けの『So Crazy』、Christina Aguileraばりのシャウトを決めこむオリエンタルな好曲『shine more』と、攻めに攻めたダンスチューンを連発。

このあたりからR&B/HIP HOP路線へ傾倒したせいか、セールス面(CDシングル)では少々苦戦を強いられましたが、この選択は間違っていなかったと少なくとも俺は思っています。

アルバムに話を戻します。上記以外で個人的にツボなのは、T.KuraプロデュースでMichico、L.L. Brothersらも制作に関与したアルバムの幕開けを飾るのに相応しい豪華極まりないバウンス・チューン『Namie's Style』、ヒット・ポテンシャルの高いとても美しい胸キュン・ミッド『Four Seasons』、m-floのVERBALが参戦した和系のおちょくったようなウワモノがおもしろくも病み付きになる『Fish』(MICBANDITZのArkitecも客演)、大御所Dian Warrenが制作した美しくも切ないバラード『Wishing On The Same Star』(カバー)など。

他も力作ぞろいで、な・なんとあの大御所Teddy Rileyがプロデュースを担当したZEEBRA客演の『Indy Lady』(正式にはカバー曲。しかし安室は実際にTeddyと会い楽曲をもらったらしい)、抑制気味に歌うことで曲にしなやかさが出た『Don't Lie To Me』、人気バンドGLAYのTAKUROが書き下ろした『LOVEBITE』、妖しくチキった『gimme more』、ジャンルにとらわれることなくROCKに挑んだ『As Good As』、幻想的な世界広がる4つ打ちナンバー『Come』など、確実に成長した安室を確認することができる粒揃いのアルバムになっています。

小室時代のイメージが強かったり、"安室の作品は聴かない"などという変な固定概念に囚われていると絶対に損をする要チェック・アルバム。間違いなく必聴盤です。