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プロデューサー界の重鎮Dr. Dreと今最も勢いのあるラッパーである50 Centの全面バックアップという、なんとも贅沢&豪華な後ろ盾で登場したG Unitの一員にして期待のニューカマーThe Gameのデビュー・アルバム『The Documentary』について。彼は西海岸出身で、デビュー前からJoe Buddenをはじめ、いろんなラッパーとビーフを繰り広げていたそうです。ルックスどおり結構血の気が多いんでしょうね。

そんな彼の本作ですが、まず驚いたのは"一体いくら金かかってんの?"と思わずにはいられないその豪華なプロデューサー陣。Dr. Dre、Kanye West、Timbaland、Eminem、Just Blaze、Cool & Dre、Scott Storch、Buckwild・・・凄い、凄すぎる。実際の曲の出来はどうかというと悪い筈がありません。それぞれのプロデューサーが最高のトラックを提供しています。

最初にやられたのはCool & Dreが手掛け50 Centが客演した病み付き必至曲『Hate It Or Love It』。キラキラしたドラマティックなトラックに乗せThe Gameと50 Centがラップするんだけど、ほどよくキャッチーで中毒性十分ですよね。(50 Centのアルバムにはこの曲のG-Unit Remixが収録されています)

シングル関連では、Dr. Dreがプロデュースした彼らしいトラックにThe Gameの雄度高めのラップと50 Centのフックが乗る『Westside Story』、同じくDr. Dre提供50 Cent客演のハンドクラップっぽい音が鳴り響くシンプルなトラックが印象的な先行シングル曲『How We Do』、Kanye Westが得意のソウルねた使いを披露した『Dreams』、Dr. Dreプロデュースの鬼気迫るかのようなトラックとキャッチーなフックが激ヤバな『Higher』などもハイクオリティで◎でしたね。

その他の注目曲は、ディーバFaith EvansがMary J. Blige"Not Gon Cry"をアレンジして口ずさむ『Don't Need Your Love』(Mobb DeepのHavocプロデュース)、"ジャスブレ〜イズ!!"の掛け声ヨロシク嫌でもテンションが上がる『Church For Thugs』、Timbaland印100%の『Put You On The Game』、Dr. Dre & Scott StorchプロデュースでFloetryの片割れMarsha参加の不穏な空気に包まれる『Start From Scratch』、Tony Yayoが力を貸す『Cunnin'』(Hi-Tekプロデュース)、Just Blazeが手腕を発揮したアゲアゲのトラックにThe Gameのタイトなラップが乗る『No More Fun And Games』、Eminemがプロデュース&客演したスリリングなナンバー『We Ain't』、"ヴォイス・オブ・Gファンク"ことNate Doggがゆる〜い歌声を披露する歌モノ『Where I'm From』、引き続きNate Doggが参加した『Special』、Dr. Dre提供でMary J. Bligeが切ない歌声を響かせる『Don't Worry』、そして個性派Busta Rhymesをフィーチャーした哀愁系『Like Father, Like Son』(Buckwild提供)・・・って全曲ですね(笑)

このアルバム、マジでいいですね。ハードなんだけど聴きやすい曲が数多くあり、ある意味50 Cent『The Massacre』よりも聴き応えあり!って感じなんで、買おうかどうか迷ってる方はぜひ。『Hate It Or Love It』1曲のために購入するのもありですよ。

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