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実力があるのになかなかチャンスに恵まれず、D'angeloのバックボーカルや他アーティストへの客演などで地道な活動をしていた"遅咲きの天才"Anthony Hamilton待望のデビュー・アルバム『Comin' From Where I'm From』について。その待望の本作ですが、売れっ子プロデューサー兼ラッパーのJemaine Dupri率いるレーベルSo So Defからリリースという事で、Jermaine Dupriが大幅に関与していると思いきや、プロデュースしているのはなんと1曲のみという意外な展開。Jermaine DupriもAnthony Hamiltonの実力を認めているのでしょう、Anthony Hamilton主導のもと作り上げられたみたいですね。

どの曲も彼の良さを存分に活かす事に成功しており、1曲たりとも見逃すことの出来ないアルバムとなっています。という事で詳しい曲単位でのコメントは控えます。

簡単にお気に入りの楽曲を挙げていくと、ギターのカッティングを主としたトラックに乗る味わい深い歌声に昇天しそうになる『Comin' From Where I'm From』、甘しゃがれたヴォーカルでしっとり語りかけるかのように歌う渋いソウル・ナンバー『Charlene』の2曲はシングルなのでよく耳にしたしスルーは厳禁ですね。

他も、Jermaine DupriがAnthony Hamiltonに歩み寄ったかのような味のある楽曲をプロデュースした『Mama Knew Love』、James Poyserがプロデュースを担当した、ギターの音色が印象的なミッド『Cornbread, Fish & Collard Greens』、古き良き時代を思わせるオルガン?の音色がスパイスとなったやさしくソフトに歌うMark Batson仕事の『Since I Seen't You』、情感いっぱいの熱い歌声に心を鷲掴みにされるブルージーかつムーディーな『I'm A Mess』、美しいファルセットにノックアウトさせられること絶対の極甘ナンバー『Better Days』、自己プロデュースの幻想的な世界が広がるアコースティック曲『Lucille』、美しいトラックにセクシーなリリックが乗る『Float』、Latoiya Williamsをフィーチャーした胸キュン・ミッド『My First Love』、ギター・サウンドを前面に押し出した『Chyna Black』、極上の心地よさを提供してくれる『I Tried』、南からScarfaceを招きラップをさせた『Comin' From Where I'm From(Rap Version)』(Jermaine Dupriも客演)あたりは特に一押しで、購入した際には注目してほしい楽曲・・・って全曲ですね(笑)

全体的にどこか懐かしいザラついた雰囲気をかもし出しており、Alicia KeysやJohn Legend、Musiqと近いようでまた違う、渋い声で彩られた傑作に仕上がってます。こんな素晴らしいアーティストと契約してくれたJermaine Dupriにも感謝ですね。間違いなく必聴です。