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P.Diddy率いるレーベルBad Boyの良心的存在、正統派R&BシンガーCarl Thomas待望の2ndアルバム『Let's Talk About It』について。名作と多くの人々から評された1stアルバムから数年の歳月を経てやっとリリースされましたね。いきなりですが今作は今最もアツい男性シンガーJohn Legendやブルージーでソウルフルな歌声をもつAnthony Hamilton、才女Alicia Keysに負けずとも劣らない非常に完成度の高いアルバムになっています。

P.Diddy、Just Blaze、Mike City、Stevie J、Mario Winansなど、多くの大物プロデューサー陣とアルバムを作り上げているのですが、ばらついたアルバムにはなっておらず、全体的に一本筋が通ったシカゴマナーで歌われたCarl Thomasらしい作品に仕上がっています。Carl Thomas本人がプロデュースした曲も非常に完成度が高く、ホント捨て曲は見当たらないですね。

オススメはBad Boyの2大プロデューサーP.DiddyとMario Winansが手掛けベテラン・ラッパーLL Cool Jが力を貸す"Bad Boy印100%"の好曲『She Is』、敏腕プロデューサーMike City提供の聴くほどに味が増す安定感のあるミッド・ナンバー『Make It Alnight』の2曲ですかね。

他も粒揃いで、Carl Thomas自身がプロデュースしたこの上ない心地よさを提供してくれる酔いしれること必至のナンバー『Anything』、Just BlazeがCarl Thomasに合った甘渋い楽曲を提供したミッド・ダンサー『My First Love』、Carl Thomasプロデュースの夢心地ミッド『The Body Maker』、果てしなく広がる純美な世界に心奪われる気持ちよすぎて思わず昇天しそうになる『Dreamer』と、前半に集められた楽曲が特に気持ちよくて◎です。

後半ではStevie Jプロデュースの懐かしい香りのする好曲『A Promise』、P.Diddy & Mario Winans仕事によるピアノをバックに歌う『But Me』、Andre Harris And Vidal Davisが手掛けたしっとりとした哀愁系『All You've Given』、どこかラテンぽい空気に包まれる『Let Me Know』、持ち前の甘渋いヴォーカルで丁寧に歌い上げるミッド・ナンバー『Rebound』、渋く歌い上げる『Work It Out』などが印象に残りました。

デビュー・アルバムもかなりの傑作でしたが、今作も流行に媚びることなく自身の世界をきっちり表現することに成功した快作に仕上がってるのではないでしょうか。まだ2枚目だというのに早くもベテランのオーラというか風格が漂ってますよね。心身の疲れを癒してくれるかのような素晴らしい1枚です。

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