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デビュー・アルバム『Get Rich or Die Tryin'』が発売後たった5日間で80万枚以上を売り上げた、向かうところ敵なし状態の50 Cent率いる"ジジジジジG-Unit!!"でお馴染みのギャングスタ・ユニットG-Unitのデビュー・アルバム『Beg For Mercy』について。個人的になぜかあの掛け声が大好きで、それがあるだけでこのアルバムは買いでした。てのは冗談で、基本的にダークな雰囲気で統一されたような重いアルバムはあまり好きじゃないんだけど、50 Centのアルバムも含め彼らの作品ってダークな中にもキャッチーさがあるから結構聴きやすくて好きなんですよね。50 Centがあんなイカつい顔してボソボソと歌うフックも好きだったりします。

今作もすでに病み付き必至の先行ヒットシングル『Sthnt 101』でヤラれていたのですが、その他もいい曲が多数収録されています。Dr.DreとScott Storchがスリリングなトラックをプロデュースし50 Centが歌うフックが病み付き必至の『Poppin' Them Thangs』、銃の音が印象的でこれまた50 Centのフックが耳から離れない『My Buddy』、そして聴いた瞬間興奮しすぎてチビりそうになった才能ある男性シンガーJoeが心地よさ100%の歌声を響かせるムーディー&セクシーな名曲『Wanna Get To Know You』。この曲があるのとないでは大きくアルバムの評価もかわります。大袈裟っぽく聞こえるかもしれないけどマジでそれくらいの必聴曲ですね。

あとは、50 CentのフックとYoung Buckがいい味出してる『Lay You Down』、抜きのトラック上で歌いまくる現在お勤めに出ているTony Yayoのソロ曲『Groupie Love』(18曲目にもソロ曲『I Smell P***』を収録)、Hi-Tekプロデュースのほのぼのした雰囲気がなんともいえない『Eye For Eye』、No I.D.の手腕が光る『Smile』、Megahertzがプロデュースした"ユーガユーガ"と歌うフレーズが耳から離れなくなる『Baby U Got』、Dr.Dreがプロデュースを担当した悲しげなピアノ音が鳴り響く『G'd Up』、Hi-Tekプロデュースの要所に挿入された女性コーラスが効いてる『G-Unit』、50 Centの気だるい歌にやられる『I'm So Hood』、音割れしたようなトラックと相変わらずのキャッチーなフックがいい『Better Ask Somebody』、ハープの音色が小気味よく炸裂する『Footprints』、各々が存在感のあるラップをぶっ放す『Beg For Mercy』も頭から離れない好曲です。

正直50 Cent『In Da Club』を超えるような一撃必殺の曲は見当たりませんが、曲単位でのレベルは非常に高く、アルバム全体を通して"よく練られているな"というのが分かる作品でした。聴いて損無しアルバムに認定。

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