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アイドル・グループB2Kの元メンバーにしてリード・シンガーだったOmarionのソロ・デビュー・アルバム『O』について。一足先にリリースされた兄貴的存在のMarques Houstonと弟のO'raianのアルバムはかなりの出来でしたが、果たしてOmarionの出来はどうなのか・・・。結果はB2Kファンにもそうでない大人な曲を期待している人にも満足できる味わい深い作品に仕上がっています。

白眉曲を紹介していくと、The Neptunesがプロデュースした斬新さはないけどなかなかクセになる『Touch』(予想どおりPharrellはボーカルでも参加)、先行シングル曲に選ばれたThe Underdogsプロデュースの大人っぽいセクシーなミッド・ナンバー『O』、こちらもThe Underdogsが手掛けた上にあの自作自演の出来る才能あるアーティストTankも関与したじわじわ染みてくる好ミッド『I'm Tryna』などのシングル群は文句なしの出来で聴いてすぐ好きになりましたね。

他も聴き逃せない曲多数で、The Corna Boysがプロデュースを担当した春を連想させるような涼しげな好アップ曲『I Wish』、最近復活の兆しがあるRodney Jerkinsプロデュースの一聴した感じは地味だけど聴けば聴くほど良さが増すアップ『Drop That Heater』、Omarionの良さを一番よく知っているMarques Houston提供の『Growing Pains』、女性シンガーMila J客演でTimbalandっぽいサウンドが印象的なChris Stokesプロデュースの『Take It Off』、Allstarが提供した軽快でファンキーなアップ『Never Gonna Let You Go(She's A Keepa)』(OutkastのBig Boi客演)、じわじわ病み付きになるRA.Wなる人物が手掛けた良曲『I Know』、The Corna Boysプロデュースのじっくり聴かせるミッド・ナンバー『I'm Gon' Change』、潤いを含んだような哀愁系トラックをバックにしっとりと歌いかける『In The Dark』、そしてアルバムのラストを担当するタイトルどおりのスロウジャム『Slow Dancin'』と、アップありスロウありと非常にバラエティに富んだ、ソロ・デビュー作品としては上出来のアルバムになっています。

最近リリースされたMarioやUsherなどの男性ボーカルものが好きな人には、買って間違いなのない作品になってますね。あどけない少年はセクシーな大人の男性になりました。まだまだ成長するであろうOmarionから今後も目が離せません。

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