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スーパー・ガールズ・グループDestiny's ChildのメンバーでBeyonceの昔からの良き相棒、Kelly Rowlandのソロデビュー・アルバム『Simply Deep』について。Kelly Rowlandといえば最初の頃はBeyonceの声となかなか区別がつかず、ちょっと存在感の薄い感じだったのですが、ここ数年は声の違いも判別出来るようになり、女優としても活躍とソロとしての活動も目立っているように思います。

今作はセントルイス出身の人気ラッパーNellyと組んだ鬼メロウ・チューン『Dilemma』が思わぬ超特大ヒットになった為、"この波に乗り遅れるな!!"とばかりに急遽制作。ということで少々荒削りな箇所もありますが、Destiny's Childのサウンドとはひと味違うKelly Rowlandの色(個性)が押し出された、なかなか楽しめるアルバムになっています。

歌詞が切なくとってもアコースティックなんだけどサビ部分で一気にロッキッシュになる先行シングル『Stole』、Patti Labelle"Love, Need And Want You"のフレーズをKelly Rowlandが歌う、NellyとダンスするPVも印象的だった説明不要の傑作『Dilemma』(Patti LabelleはPVにも出演)、Amarieなどを手掛ける人気プロデューサーRich Harrison提供の思わず踊りだしそうになるくらいカッコいいアッパー・チューン『Can't Nobody』、PVのKelly Rowlandが激キュートだった『Train On A Track』と、シングル曲はどれもいい感じでしたよね。

アルバム曲もなかなかで、メランコリックなギターの音色が印象的なバラード『Haven't Told You』、うねるシンセが◎なトラックを従え歌う『Love/Hate』、Beyonceの妹Solange Knowlesをフィーチャーしたタイトル・チューン『Simply Deep』、Damon Elliott提供の可愛らしい胸キュン・ナンバー『(Love Lives In)Strange Place』、やさしく包み込んでくれるようなコーラスに陶酔しそうになる『Obsession』、艶やかでとっても美しいスロウジャム『Heaven』、太いビートの利いたトラック上を艶美に舞う『Past 12』など、急いで作られた割にはバラエティに富んだ聞き逃せない作品に仕上がっているように思います。

オルタナティヴな要素を含んだ個性あるアルバムで、Beyonceソロとはまた違った良さがあり聴いてみる価値は十分にあると思います。成長著しいKelly Rowlandの今後の活動も要注目です。

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