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変態ビート職人Timbalandが所属するレーベルBlackgloundに移籍したのはいいものの、一向に新作がリリースされない"サッドソングの女王"Toni Braxtonの4thアルバム『More Than A Woman』について。今作はこれまでの作品に比べると現行シーンを意識したようなアッパーな楽曲が多く収録されており、それが原因かかなり賛否両論あるみたいですね。まあToniといえば持ち前の歌唱力を活かしたバラードに定評があるので賛否両論あるのも分からなくもないですが、個人的にはそんなに悪くないんじゃないかなと思っています。

その注目の楽曲を紹介していくと、いきなり1曲目から現行シーンを意識したようなノリのいいアップを持ってきた『Let Me Show You The Way(Out)』(No I.D.プロデュース)、Monny FreshプロデュースでThe Big Tymers客演のお得意"プルルルルル〜!!"も飛び出すバウンシーで思わず体が反応してしまう『Give It Back』と、序盤から攻めてるToniですが、シングルでも攻めてるんですよね。はい、本作からの先行シングルでThe Neptunes提供Bad Boy所属のラッパーLoon客演の転調が美しく印象的なHIP HOPチューン『Hit The Freeway』です。

こう現行曲が多いとバラード好きなファンは「うーん…」と思っちゃうかもしれないけど、俺は攻めるToniも嫌いじゃなかったり。

以降も要チェック曲多数で、Ivan Matias、Andrea Martinがプロデュースした幻想的でもありピコピコもした不思議なミッド・ナンバー『A Better Man』、Toniならではの低音ヴォイスの魅力を味わえるバラード『Rock Me, Roll Me』、清美な魅力に満ちたアコースティックなナンバー『Selfish』、奇しくも同時期にBeyonce & Jay-Z『'03 Bonnie & Clyde』とネタが被ってしまったIrv Gotti & Chink Santanaプロデュースの2pac"Me & My Girlfriend"使いの『Me & My Boyfriend』、Rodney Jerkins仕事によるスムージーでピコピコした好ミッド『Do You Remember When』、Babyface提供の泣きのバラード『And I Love You』、Toni Braxtonの切ない歌唱が堪能できる『Always』、夫Keriの手腕が光る『Tell Me』など、明らかに浮いているRock調な5曲目『Lies,Lies,Lies』(旦那様Keriプロデュース)を除けば、好アップ&好バラードの非常にバランスのとれた佳作に仕上がっているように思います。

なかなか楽しめる楽曲が数多く収録されてはいるのですが、欲を言えばもっと心にガツンとくるToniお得意の一撃必殺バラードが欲しかったですね。それは次作に期待ということで。