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甘くソフトなボーカルを武器に生き残りの厳しい音楽シーンで10年以上活躍し続けているベテランR&BシンガーBrian McKnightの7枚目にあたるオリジナル・アルバム『Gemini』について。3rdアルバム『Anytime』ではP.Diddy、Mase、4thアルバム『Back At One』ではRodney Jerkins、Mariah Carey、5枚目『Superhero』ではJustin Timberlake、Nate Dogg、6枚目『U Turn』ではNelly、Carl Thomas、Tyrese、Tank、Fabolousなど、その時々の旬なゲストを招いて毎回現行シーンにもアピールしてきたBrian Mcknight。

今回もJuvenileやAkonらをフィーチャーしながらも自分らしさを失うことなく、ちゃんと地に足がついた作品に仕上がっています。本作もほとんどの曲をBrian Mcknight自ら手掛けており、"これぞBrian McKnight"といった感じの美しいバラードで聴くほどに虜になってしまうこと確実の『What We Do Here』、ピアノをバックにしっとりと歌い上げる『Everytime You Go Away』など、シングルも大人な仕上がりで◎でした。

アルバム曲も、Trackmasters手掛ける80'sの香りが漂う懐かしい仕上がりの好曲『Grow Man Business』、極上ファルセットを駆使して聴く者を快楽の世界へといざなう『Everything I Do』、しっとりソフトに歌うジャジーな美曲『Here With You』、良曲だけど"この歌唱法はThe Isley Brothersを意識した!?"な『All Over Now』、Talib Kweliをフィーチャーした大人のアップ『She』、彼ならではの成熟された男ならではの魅力全開の陶酔ナンバー『Stay』、どこか物悲しい雰囲気ただよう心に染み入るようなスロウジャム『Come Back』、Juvenileらを招きながらもアルバムの雰囲気を壊すことなく上手くまとめ上げた『Watcha Gonna Do?』、ジャジーなトラックにのせ甘く歌う『Your Song』、アルバムのラストを飾る哀愁漂うバラード『Me & You』など、大人の色気ムンムンな逸品に仕上がっています。

がしかし、欲を言えば脳天直撃な一撃必殺のキラーバラッドが欲しかったかも。いくつか「お〜!くるぞくるぞ〜!!!」ってトコでこない・・って感じの不完全燃焼な曲がちらほら・・・。まぁ贅沢な要求なんですけどね。及第点は余裕で超えまくっている素晴らしいアルバムでした。