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Mariah Careyが設立したレーベルCraveからデビューした女性4人組、Allureの1stアルバム『Allure』について。Craveといえば設立して速攻で閉鎖されたレーベルである意味有名ですが、彼女達は移籍しこのアルバムの後も2枚のアルバムを発表。メンバーの脱退などもありながらもなんとか生き残っているみたいです。まあ全員がリードをとれるという実力派揃いなんで長く活動できてるのも納得ですよね。このアルバム『Allure』は"HIP HOP SOUL"のお手本みたいな傑作で、今聴いても全然古さを感じさせない素晴らしい名盤です。

その素晴らしい内容はというと、序盤に配されたTrack MastersプロデュースでNas客演のMC Shan"The Bridge"使いの病み付き必至(確実)の一撃必殺アップ『Head Over Heels』、同じくTrack MastersプロデュースでThe Notorious B.I.G.曲でもお馴染みMtume"Juicy Fruit"使いで"マッチョ兄貴"ことLL Cool Jを客演に招いた失禁確実のスムージー・ダンサー『No Question』の2曲のアップからして素晴らしい。どちらもツボで数え切れないくらい聴き込んだなぁ。

まだ要チェック曲はありまして、彼女達の親分Mariah CareyプロデュースでBad Boy所属の男性4人組コーラス・グループ112とデュエットした美しいバラード『All Cried Out』(カバー曲)もいいですね。歌える2組のデュエットということでとっても聴き応えがあります。

他も、Track Masters手掛けるO'Jays"Cry Together"を敷き込んだ気だるさ漂う陶酔率高めのセクシー・スロウ『Anything You Want』、Ashantiも『Rain On Me』で使用していたIssac Hayes曲使いの夜特有のひんやりとした心地よさみたいなものを感じる『You're Gonna Love Me』(Mary J. Bligeも関与)、Track Mastersの手腕が光る水滴音が印象的で涙腺刺激しまくりの切ないスロウ『The Story』、流麗で酔いしれること必至のインタールード『Come Into My House』、息の合ったコーラス・ワークを披露する『When You Need Someone』、ラッパーRaekwonをフィーチャーしたクールなHIP HOP SOUL系『Give You All I Got』、歌い出しからしていきなり極上界へといざなわれることになる美曲『I'll Give You Anything』、しっとりかつねっとり歌い上げるスロウジャム『Wanna Get With You』、そしてラストを飾る『Last Chance』と、Mariah CareyとTrack Mastersが本気を出して作り上げた必聴盤になっています。

アップもいいしバラードもいいし文句なしの出来ですね。めちゃめちゃ聴きやすいし、"ヒップホップ・ソウル"が不足している今の時代にこそぜひ聴いてもらいたい1枚です。

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