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JAZZやHIP HOP、ポエトリー・リーディングなど、様々な音楽を自分なりに昇華し多くの者を虜にした1stアルバム『Who Is Jill Scott?』に次ぐ2ndアルバム、フィリー出身の女性シンガーJill Scottの『Beautifully Human: Words And Sounds Vol.2』について。Jill Scottといえばなんといっても彼女独特のあの唯一無二の世界でしょう。ときにソウルフルでときにジャジー…あの優雅な世界は彼女にしか表現できないのではないでしょうか。グラミーに3年連続でノミネートされたのも納得のスキルの持ち主だと思います。

今作の内容ですが基本的には前作と大きな変化はなく、今回も彼女特有のジャジーでメロディアスな楽曲がひしめいています。ですが先行シングル『Golden』のパワフルなボーカルにはビックリしました。ささやくように歌うイメージの強かったJill Scottが本領発揮とばかりにその歌唱力を見せ付ける…最高ですね。ちなみにプロデュースはA Touch Of Jazz。

シングル関連でいくと、A Touch Of Jazzのメンバーが手掛けた心地よさ100%の『Whatever』、ピアノが美しい音を奏でるジャジーなトラックに乗せてやさしく歌う『Cross My Mind』、アコースティックかつ幻想的な世界に一気に引き込まれる『The Fact Is(I Need You)』などもよかったですね。

他もみていくと、The Neptunesあたりがやりそうな舌で音を鳴らすイントロ『Warm Up』、アロマのようなトラックをバックに語るように歌い上げる『I'm Not Afraid』、Raphael Saadiqプロデュースの美しくも心地いい陶酔率高めの『Spring Summer Feeling』、Jill Scottの歌声と生楽器のハーモニーが聴く者を別世界へと誘う『Bedda At Home』(Ivan Barias And Carvin Haggins提供)、James Poyserがプロデュースを担当した雲の切れ間から差し込む一筋の光のような純美なナンバー『Talk To Me』、貫禄&包容力十分のヴォーカルで包み込む『Family Reunion』、ロマンティックなトラック、美しいメロディー、そして唯一無二のヴォーカルが三位一体となった『Can't Explain(42nd Street Happenstance)』、甘くやさしく歌い上げる『Not Like Crazy』、ストリングスを効果的に使用したAndre Harris And Vidal Davisプロデュースの『Rasool』、ギターの穏やかな演奏を従え歌う『My Petition』など、本当にすべての楽曲が輝きを放っており、1曲たりとも聴き逃せないアルバムになっています。

癒しの要素を持つアロマのようなJill Scottの楽曲(声)は、仕事終わりの疲れきった状態の時や寝る前に聴くと、やさしく心身を癒し包み込んでくれます。聴き惚れること間違いなし。

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