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ソロ曲よりもフィーチャリング・アーティストとして有名な"ヴォイス・オブ・G-ファンク"こと、Nate Doggの2ndアルバム『Music & Me』について。いきなりですが彼の歌は上手い下手で評価してはいけません。彼の歌声はそういうのとは次元が違うんです。Nate Doggがほのぼの歌うだけでG-ファンクの香りがプンプン漂う、あのワン・アンド・オンリーな世界・・・それだけで十分素晴らしいのです。ウェッサイだけに留まらず、数多くのアーティストから引っぱりダコのNate Doggが放った今作ですが、なんともいえない心地よさ&気持ちのよい気だるさにおそわれる傑作に仕上がっています。

個人的白眉曲を挙げていくと、Bink!プロデュースで一聴した感じ地味に聴こえるけど聴き込むほどその渋さにハマってしまう中毒性十分のシングル曲『I Got Love』、そしてFabolousとKuruptを客演に招きフロア仕様にREMIXした『I Got Love(REMIX)』はハズせませんね。

お次は豪華なナンバーを。Lil' MoとXzibitを客演に招いた悶絶必至の鬼ファンク・チューン『Keep It G.A.N.G.S.T.A.』、Jermaine Dupriプロデュース&客演でNate Doggが抜きの歌唱を披露する非常に中毒性の高い『Your Woman Has Just Been Sighted』、Dr. Dreが音数の少ないシンプルなトラックを提供し本人もラップで参加した要注目曲『Your Love』、Mike Cityの手腕が光る切ない雰囲気漂うハート直撃のナイス・メロウ曲『Another Short Story』、Ludacrisをゲストに迎えた『Real Pimp』、213仲間であるSnoop Doggを引っぱり出してきたゆるさ100%の『Ditty Dum Ditty Doo』…どうです?豪華でよだれ出ちゃいますよね。

他も、Bink!提供の物寂しげに響くハープ音がオリエンタル系の雰囲気を醸し出すミディアム・アップ『Backdoor』、Megahertzがヴォコーダーを効果的に使用した曲を用意し、ウェッサイならではのドラマティックなトラックをバックにNate Doggにしか表現出来ない唯一無二の世界を見せつける『I Pledge Allegiance』、KuruptのラップをフィーチャーしたNate Dogg風前傾姿勢のアッパー・チューン『Can't Nobody』、たたみ掛けるようなキャッチーなフックが○な『Concrete Streets』、そして今度はNete Dogg一人でゆるさを発揮する昇天G-ファンク調の『Music & Me』と、捨て曲一切なしの必聴盤になっています。

フィーチャリング・アーティストとしてだけでなく、ソロでも十分イケることを証明した聴き逃すことの出来ない1枚。このアルバムを聴かずしてNate Doggは語れないかも。

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