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Brandyの弟Ray Jの2ndアルバム『This Ain't A Game』を紹介。Keith Crouchがバックアップしたデビュー・アルバム『Enerything You Want』は当時14歳だったということもあり少々青臭い作品(でもなかなかのアルバム)でしたが、今作は大物プロデューサーを招き、流行をきっちり押さえた攻めの作品に仕上がっています。

その大物プロデューサーというのがThe NeptunesとRodney Jerkinsで、The Neptunesが手掛けたJustin Timberlake作品や、Rodney Jerkinsが手掛けたMichael Jackson作品の予行演習(実験台)と言ったら悪いけど、それらの作品の序章となるような両者の手腕が光る質の高い楽曲が収録されています。

The Neptunesが提供したのは、先行シングルにもなったLil' Kimが参戦した"イエアッ!"の掛け声よろしくの重めかつ中毒性の高いファンク・チューン『Wait A Minute』、Pharrellをフィーチャーしラテンのテイストを上手く取り入れたじわじわハマる系『Formal Invite』、トラック、ボーカルともに比較的軽めでスペーシーなJustin Timberlakeが歌ってもおかしくない『Out Tha Ghetto』(Shorty Mack客演)の3曲。

Rodney Jerkinsは、重めのベースと浮遊感のあるウワモノがうまく溶け合ったセクシーなミッド・ナンバー『Keep Your Head Up』、ドラマティックな展開が印象的なこれぞDarkchildといった感じのアップ『This Ain't A Game』、Ray Jの甘酸っぱさの残る高音が堪能できる『Crazy』の3曲を提供。

その他は、彼自身がセルフ・プロデュースしたムーディーなナンバー『Takin' Control』、Lil' Moがボーカル・プロダクションを担当したストリングスの利いたチキチキ系『I Tried』、こちらもRay Jが自作した奇天烈な世界が展開される『U Need/U Don't』、2000 WattsのDarrell Allambyプロデュースのセクシーで確実にハートを打ち抜く昇天ミッド『No More』、な・なんとJodeciのDevante DeGrateがプロデュースしたセクシーというかエロ全開の18禁ナンバー『Wet Me』、DJ Clueがプロデュースした『I Got It All』、ねっとり絡みつくように歌う『Where Do We Go From Here』、そして原曲よりもCOOLな仕上がりになった『Wait A Minute(Soul Society Remix)』など、ナメてかかると痛い目をみる注目作になっています。

Ray J自らプロデュースした楽曲もいくつかあり、歌い手としてだけでなく制作の方でも才能を発揮しているので、もしかしたらこれから先、他アーティストに楽曲提供なんてこともあるかもしれませんね。

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