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生き残りの厳しい音楽シーンの中で、ずっと長い間第一線で活躍し続けている世の女性の憧れ的存在のアーティスト、Madonnaのオリジナル・アルバムとしては8枚目にあたる『Music』について。毎回オリジナリティあふれる作品を届けてくれるMadonnaですが、今作はデジタル系ともサイバー系とも表現できそうなエレクトロ・サウンドと、アコースティックな楽曲をバランスよく収録した非常にチャレンジ精神あふれる傑作に仕上がっています。

特筆すべき曲を挙げていくと、キャッチーなフックとエレクトリックなサウンドが絶妙なケミストリーを生み出す先行シングルにして全米No.1曲『Music』、ボーナストラック扱いで収録された可愛らしいトラックとMadonnaの心地いいボーカルが病み付きになるヒット曲『American Pie』(カバー)など。シングル曲なので皆さんご存知ですよね。

他もみていくと、近未来的サウンドが脳内をシェイクする4つ打ち系ダンス・チューン『Impressive Instant』、疾走感あふれるフィーチャリスティックな1曲で思わずキャッチーなサビを口ずさんでしまう『Runaway Lover』、アコースティック・ギターの音色をバックにしっとり歌う哀愁系バラード『I Deserve It』、いろんな要素がミックスされたおもしろいダンス・チューン『Amazing』、エフェクトを効果的に使用した幻想的な雰囲気に満ちたミディアム・テンポ曲『Nobody's Perfect』、打ちこみとアコースティック・ギターの音色をうまく混ぜ合わせた好曲『Don't Tell Me』、幻想的なというか浮遊感のあるトラックが印象的でじわじわと心身に染み込んでくる『What It Feels Like For A Girl』、ポエトリー・リーディングのように語るかのように歌う『Paradise(Not For Me)』、アコースティック・ギターを大体的にフィーチャーしたバラード『Gone』など、多種多様で簡単にジャンル分けすることの出来ない、"Madonnaワールド"炸裂の渾身の一作になっています。

現行シーンを意識しながらも、最先端の音をうまく取り入れた斬新なアルバムになっているように思います。全米No.1をゲットしたのも納得の内容。どんな楽曲を歌おうとすべて"Madonna"に仕立て上げてしまうのはさすがですね。

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