ad36cad4

Marques Houstonが在籍していたIMXやOmarionが在籍していたB2K作品でおなじみのプロデューサーChris Stokesが送り出す男性R&Bグループ、N2Uのデビュー・アルバム『Issues』について。"現代版Jodeci"と呼ばれたりもしてるみたいですがわからなくもないですね。リードを担当している子の声はK-CiやDru HillのSisqoによく似たバリトン系のいい声してます。そして歌が上手い。久しぶりに濃いグループが出てきたなーって感じがします。ていうかグループ自体の登場が久しいですよね。グループもの好きとしては非常に嬉しいです。

内容の方に目を向けると、丁寧に歌い上げる『Intro(Because Of You)』で幕が開き、Jermaine Dupriプロデュース&客演のキャッチーなフックがよくて繰り返し聴いてるうちにハマってしまう先行シングル『Baby Mama Love』(Brayan Michael Coxも関与)、アコースティックで哀愁たっぷりのトラックに乗せ男汁を撒き散らしながら熱く歌い込むミッド『Freakin You(Set The Mood)』、聴く者のハートを目がけ熱く濃厚に声を重ねてゆく歌えることをしっかりアピールした激渋ミッド『Pillow Talk』、男性シンガー作品には欠かせないThe Underdogsが提供した超絶バリトンが塩辛いヴォーカルを駆使し喉をふるわせる好ミッド『Breakin The Love』と、この時点で地味に豪華メンツが召集されていることに驚き。結構気合入ってますね。以降もゲストは招かれており…

王道的なメロディーラインをなぞり歌うじわじわと心に響いてくるナンバー『Coming From The Heart』、ギターの哀愁を帯びた音色を従えしっとり美しいコーラス・ワークを披露する『No...Say No』、R&Bお決まりパターンのひとつである電話トークからはじまる幻想的な雰囲気に満ちた豊潤なスロウ『Ain't That Bad』、先輩にあたるMarques Houstonが関与した安定感のあるヴォーカルに耳なじみのいいメロディー、心地いいトラックと非常に中毒性の高い激熱ミッド『Don't Take Your Love Away』、雄度高めのヴォーカル&コーラスに水滴音の効いたアコースティックなトラックが寄り添う好曲『Issues』、バリトン・リードを中心とした渋い歌声が存分に堪能できる美味なナンバー『Beauty』、リードの濃厚&濃密なヴォーカルが炸裂するただただ聴き入るばかりの『Don't Leave』、そしてラストはMarques Houstonがプロデュースを担当した美しいミッド『I Promise You』と、濃厚で男汁にまみれた世界に魅せられっぱなしの1枚に仕上がっています。

現行シーンに媚びたような楽曲は見当たらず、ずっと愛聴できるような曲ばかり揃ってますね。アップ曲がなくてもダレることなく最後まで聴かせる歌力には降参。流行に流されることなく、純粋に歌だけで勝負に出たのは好評価です。

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ