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日本・・・いやアジア全土が注目するポップ・アイコン安室奈美恵が放つ待望の7thアルバム、その名も『Queen Of Hip Pop』を紹介。前作『Style』や日本を代表するHIP HOP/R&Bアーティスト達とガッツリ組んだSuite Chic『When Pop Hits The Fan』で"Namie's Style"を確立した安室が自信をもって作り上げた今作は、極上のダンス・チューンで埋め尽くされた夏にピッタリのアルバムに仕上がっています。

クレジットを見てまず驚いたのは制作陣。AKIRAやMONK & JUSMEあたりがもっと絡んでくるのかと思っていたのですが、Nao'ymtなる人物が12曲中5曲をプロデュースと大抜擢。Nao'ymtはJINEというグループでボーカルも担当しているという、とっても多才なアーティストだそうです。

そのNao'ymtがプロデュースした楽曲は、CMにも起用されシングルでリリースされる予定だったのに『WANT ME, WANT ME』にそのお株を奪われてしまった、アルバムの幕開けを飾るのに相応しく、終始ハンドクラップが鳴り響く病み付き必至のタイトル・チューン『Queen Of Hip Pop』、安室お気に入りのピンクパンサーとナミエパンサーが登場するPVがとってもキュートだった(チアガール安室も最高でした♪)、最初「ダンスホール系!?」と思わせておいて、後半マーチング・バンド風にガラッと変わるこれまた昇天確実の『WoWa』、安室が作詞に関与した"ブリンブリン"のトラックがクセになる『Free』、Nao'ymtの甘酸っぱいボーカルと安室のやさしく繊細なボーカルがこの上ないケミストリーを生み出した文句なしの胸キュン曲『Ups & Downs』、クランク調のトラックを見事に乗りこなす『No』のハズレ無しの5曲。

他は、エロエロな歌詞とMissy Elliott"Get Ur Freak On"のような盆踊り系トラックがインパクト大だったヒット済シングル『WANT ME, WANT ME』、いまや安室に欠かせない存在となったT.Kura & Michicoが提供した重いビートがズッシリと腰にくる好曲『I Wanna Show You My Love』、安室の真骨頂ともいえる、女の子なら必ず共感するであろう説明不要の鬼キュート曲『GIRL TALK』、L.L. BROTHERSが「それLil Jonのモノマネやん!」とつっ込みたくなるような合いの手を入れるT.Kura & Michico制作の『My Darling』、安室のボーカル、トラックともにとってもCOOLな『ALARM』(微妙にアルバムVer.)、ドラマ主題歌にも大抜擢された壮大なバラード『ALL FOR YOU』など、"HIP POP"という名のとおり、HIP HOP/R&Bを主としながらもほどよくPOP感も散りばめた、まさに"Queen Of Hip Pop"なアルバムになっています。

これは再び追い風が吹き出した今の安室奈美恵を100%表現することに成功した大傑作ではないでしょうか?『the SPEED STAR』が収録されてなかったり、全12曲と収録曲がちょっと少ないなどという小言を言わせないパワーを持った内容ですね。一聴の価値あり。※最後にシークレット・トラック『No Part.2』が収録されているので、『No』を聴き終わっても停止ボタンを押さないように。

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