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ラッパーとして以外にも女優、アパレル・ブランド"Fetish"の経営に関与するなど幅広い分野で活躍しているEveの2ndアルバム『Scorpion』について。Eveは元々Dr. Dre率いるレーベルAftermathに所属していたのですが契約が切れてしまい、その後はご存知Ruff Rydersに加入し大ブレイク。そして今はなんとまたAftermathに舞い戻っているようです。1stアルバム『Ruff Ryders' First Lady』もなかなかの名盤でしたが、今回紹介する2ndアルバム『Scorpion』もそれに負けないくらい充実した聴き応え十分のアルバムになっています。

白眉曲を挙げようかなと考えたときにやっぱ、Teflonがプロデュースを担当した間違いなくテンションが上がる文句なしのクラブ・アンセム『Who's That Girl』、Dr. Dre & Scott Storchプロデュースで人気ロックバンドNo Doubtのボーカルでソロ・シンガーとしても大成功を収めたGwen Stefaniを客演に迎えたミディアム・アップ『Let Me Blow Ya Mind』のシングル群はハズせませんね。

シングル以外もみていくと、Swizz Beatzの手腕が光る男性陣との掛け合いがおもしろい『Cowboy』、当時付き合っていたプロデューサーStevie J.が手掛けた『You Had Me, You Lost Me』、戦友Swizz BeatzプロデュースDrag-On客演の病み付き度高めのパーティー・チューン『Got What You Need』、同じくSwizz Beatzが手掛けDa BratとTrinaという個性の強いフィメール・ラッパーを客演に招いた鬼カッコいい1曲『Gangsta Bitches』、Dr. Dreが得意の音数の少ない抜きのトラックを提供しThe Lox(aka D-Block)のStylesがフックで存在感のあるラップ(歌)をブチかます個人的一押し曲『That's What It Is』、同じRuff Rydersの一員であるDMXの狂犬ラップをフィーチャーした『Scream Doubler R』、Swizz BeatzプロデュースでThe Lox、Drag-Onが暴れるアゲアゲ曲『Thug In The Street』、Damian & Stephan Marleyをゲストに招き有名なダンスホール曲のリメイクにチャレンジした『No, No, No』、浮遊感あふれるトラックにフックで絡む女性コーラスが○な『You Ain't Gettin' None』、Teena Marieが存在感のある歌声で援護射撃する『Life Is So Hard』、後にSwizz Beatzの奥様となるMashondaがフックを担当する『Be Me』と、捨て曲一切なしのハイレベルな曲ばかり。

ビルボード・チャートでNo.1を獲得した前作『Ruff Ryders' First Lady』のプレッシャーに負けることなく上質なアルバムを作り上げてきましたね。恐れ入りました。

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