Tical_Prequel

Wu-Tang Clanの一員にして一番の人気者、Method Manの3rdアルバム『Tical 0: The Prequel』について。Method Manといえば最近ではAlicia Keysの神曲『If I Ain't Got You』のPVに俳優として出演してましたよね。相変わらずいい味出してました。前作から約6年ぶり(盟友Redmanとの共演アルバム『Blackout!』からカウントすると約4年ぶり)となる今作ですが、外部から多彩なゲストを招き入れた柔軟で見逃すことのできないアルバムに仕上がっています。

早速内容を見ていくと、Rick Rockがプロデュースしたシンセ炸裂のトラックをバックに雄臭いラップをぶっ放す『The Prequel』(Streetlife客演)、客演で参加したMissy Elliott色が濃く出たP.Diddyプロデュースの中近東系曲『Say What』(P.Diddyも煽りで参加)、Busta Rhymesとの個性派MC共演が実現したいい意味で濃すぎる先行シングル『What's Happenin'』、相棒RedmanとウェッサイからSnoop Doggを客演に招いた豪華でメロディアスな1曲『We Some Dogs』、Wu-Tang ClanからRaekwonを引っぱり出してきたThe Miracles"Where Are You Going To My Love?"使いの『The Turn』(RZAプロデュース)と、ゲストが超豪華!

他も、オリエンタル系の弦の音色?が効いた怪しい雰囲気たちこめる『The Motto』、女性シンガーChinkyの艶やかなヴォーカルと絡む歌モノ『Tease』(No ID提供)、南部の個性派Ludacrisと共演した軽くロッキッシュなおもしろい1曲『Rodeo』、タメの効いたベースラインが嫌でも癖になる『Baby Come On』(Kardinal Offishallをフィーチャー)、ピコピコしたウワモノとインパクトのあるフックがいい『Who Ya Rollin Wit』、SaukratesとE3をフィーチャーした浮遊感のあるナンバー『Never Hold Back』、ソウルねたを早回しした結果コロ助が降臨することとなる『The Show』、Rockwilderがプロデュースした浮遊感漂う『Act Right』、日本語で"1,2,3,4!"とカウントするのがおもしろいGhostface参加曲『Afterparty』、Streetlifeとマイクを回すカッコいい『Chooked Letter I』、そしてラストの『Ridin' For Outro』と、持ち前のスキルを十分にアピールした聴き応えのある内容になっています。

作品を出すごとにWU色は後退してるように思うけど、これはこれで好きですね。どんなトラックもすべてメス色に染め上げてしまうのはさすが。

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