今年の7月リリース予定のアルバムといえばRhymefestや元Destiny's ChildのLetoya、延期続きだったPharrellなどがあります。少し前までそのリストの中にあるひとりのアーティストの名前が加わっていました。彼女の名前はKelly Rowland。そう、あのDestiny's Childのメンバーだった彼女です。

Kelly Rowland『My Story: Kelly Rowland』Kelly Rowland『My Story: Kelly Rowland』

アルバム・タイトルは『My Story: Kelly Rowland』で、彼女にとっては2枚目にあたるソロ・アルバムになる予定でした。HMVでは"Kelly Rowland VS Letoya Luckettの元デスチャ対決"みたいな見出しでピックアップされたりもしてましたね。

しかし急遽発売日が2006年7月から2007年2月へ延期することに。親友Beyonceの父親でマネージメントを務めるMathew Knowlesによると、延期の理由は「他のプロジェクトとの兼ね合いとマーケティング上の都合」ということらしい。ファン・サイトなどを見てると、「発売前に収録予定の何曲かがリークされたことが一番の要因だ」という声や、「Beyonceのアルバムを急遽先に出すことになったらから後回しにされた」という声があるけど、真相やいかに…。ちなみに当時のトラックリストは以下のとおりでした。

My Story: Kelly Rowland

01. Gots To Go feat. Da Brat ※
02. Work Her Man
03. Still In Love With My Ex ※
04. Ghetto ※
05. The Show feat. Tank ※
06. Every Thought Is You ※
07. Better Without You
08. What It Do ※
09. Flashback ※
10. Tell Me
11. Can't Do It Again
12. Just Me
13. Back On
14. This Is Love ※

4曲目『Ghetto』と5曲目『The Show』を『Ghetto The Show』と1曲扱いにしてるとこもあるみたいだけど、聴いた感じでは別の曲のような印象を受けました。ちなみに2曲ともマッチョなシンガー・ソングライターTankプロデュース。米印の付いた曲は俺が実際に耳にすることが出来たものです。それらの曲について今日はちょっと感想を書いてみようかなと思います。

『Gots To Go』はIvy 3がプロデュースを担当。うねるシンセがフィーチャリスティックな世界を作り出しており、"ウォーオー♪ウォーオー♪"と歌うフックもキャッチーでいい感じです。もちろんDa Bratのキレのあるラップも○。あとこの曲にはEveが参加したバージョンもありました。『Still In Love With My Ex』は心の中にスーッと染み入ってくるような柔らかくも美しいミッドナンバー。この曲にはオフィシャル仕様のリミックスも存在していて、そちらは原曲よりもダークな味付けがされてるうえにラッパーもフィーチャーしています。『Ghetto』は2分程度しか聴くことが出来なかったのですが、Tankがプロデュースしただけあって上質なものに仕上がってる印象を受けました。トラックはThe Neptunesっぽい感じなんだけど、派手なアップなどではなくしっとりとした曲調。次曲『The Show』も1分強しか聴けなかったんだけど、Tankと美声を絡め合うミッドで聴き応え十分。フルで聴けば間違いなく股間を濡らすことになるでしょう。『Every Thought Is You』はMary J. Bligeが歌ってもおかしくないようなどこか物悲しい雰囲気漂うナンバーでKellyも感情豊かに歌い上げています。『What It Do』は流行りの早口歌唱を織り交ぜたミッド。『Flashback』は幻想的でもあり近未来的でもある不思議で可愛らしい1曲。この曲はKelly本人のイチ押しらしいです。『This Is Love』はアコギをバックに歌い上げるバラードで、アルバムのラストに相応しい味わい深い曲に仕上がっていました。

以上が俺の感想です。Kellyは今スタジオで再レコーディング中らしいんだけど、この中で2月のアルバムに収録されるのは一体何曲あるのだろうか…。Tank作の2曲は上質な香りがプンプンするから収録してほしいなぁ。
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