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ファンク・バンドCommodoresの一員として活躍し、その後ソロとしても数々のヒットを放った大御所シンガーLionel Richieのオリジナル・アルバムとしては8枚目となる『Coming Home』について。実は彼の過去の作品についてはあまりよく知らないんですよね。もちろんすごいアーティストだってことは知ってますよ。あとはDiana Rossとの『Endless Love』や、Michael Jacksonと共に『We Are The World』を手掛けたこと、お騒がせセレブNicole Richieの父親であることくらい?そういうことで初めてちゃんと聴く彼のアルバムなわけですが、思ってたよりも幅広いジャンルの曲が収録されてて驚きました。

娘Nicole RichieがPVに出演したことでも話題になったStargateプロデュースの本作からの先行シングル『I Call It Love』、Jermaine Dupriプロデュースで才能あるシンガー・ソングライターJohnta Austinも関与したどこかメランコリックな雰囲気漂う『What You Are』、Mary J. BligeやJamie Foxx作品も手掛けるSean Garrettが名を連ねたムーディーなミッド『Why』の3曲がシングルで合ってるかな?

アルバム曲は、Raphael Saadiqが制作に関与した生楽器の音が心地よく鳴り響くスムージーなナンバー『Sweet Vacation』、まだまだ若い者には負けられんと果敢に現行アップに挑んだ『Up All Night』(Sean Garrettプロデュース)、Lionelらと共にRodney Jerkinsがプロデューサーとしてクレジットされた壮大で清美なミディアム・スロウ『I'm Coming Home』、これはなんて表現したらいいんだろう?クラブ系?ハウス?テクノ?『All Around The World』、『I'm Coming Home』と同じくバンド・サウンドが前面に押し出されたポップ寄りのバラード『Out Of My Head』、Dallas Austinがお得意のロック調の心地いいナンバーをプロデュースした『Reason To Believe』、引き続きこちらもDallas Austinなんだけど今度はREGGAEチューンを提供した『Stand Down』、そして最後は感情を込め丁寧に歌い上げる『I Love You』と、様々なジャンルを自分流にやってのけたバラエティに富んだ1枚に仕上がっています。

本作をレビューするにあたりこれまでの作品も軽くチェックしてみたんだけど、結構白めの曲もやってるんですね。黒い曲ばかりだと思い込んでたのでちょっとビックリしました。これまで出会う機会が少なかったのはそういうことだったのか…。

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