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自らの名をアルバム・タイトルにもってきたところに彼女のただならぬ意気込みを感じるJanet Jacksonの5thアルバム『Janet.』について。Janetにとってなくてはならない存在であるプロデューサーJam & Lewisと作り上げた3rdアルバム『Control』と4thアルバム『Rhythm Nation 1814』は、どちらかというとポップ・フィールドを意識して作られた作品でしたが、この5枚目にあたる『Janet.』はJanetとJam & Lewisの最強トリオが、従来のポップなスタイルにR&B/HIP HOPの要素をほどよく取り入れた"黒さ"漂う渾身の力作になっています。

その路線変更が功を奏したのかビルボード・チャートで8週連続1位という驚異的な記録をマークしたJames Brown"Papa Don't Take No Mess"使いの心地よさ高めの病み付きミディアム・アップ『That's The Way Love Goes』(PVには若かりし頃のJennifer Lopezも出演)、男性をセクシーに誘惑するノリのいいアップ『You Want This』、従来のJanetを更に進化させたかのような攻撃的でうねるギター音が確実に脳内をシェイクする鬼カッコいいRock系ダンス・ナンバー『If』、ファンキーなホーンが効いた軽快なポップ・チューン『What'll I Do』、Janetらしい文句なしのダンス・チューン『Because Of Love』、これまたシングルチャートで見事1位を獲得した甘く胸キュンな美バラード『Again』(映画「Poetic Justice」の主題歌)、セクシーな雰囲気たちこめる陶酔必至のメロウ・ナンバー『Any Time, Any Place』、アルバムの最後にシークレット・トラックして収録されている可愛らしいJanetが堪能できるポップ曲『Whoops Now』…これ全部シングルですよ。数すごすぎでしょ!しかもすべてがハイクオリティーという。JanetとJam & Lewis…マジおそるべし!

アルバム曲もみていくと、どこか異国の雰囲気をもった幻想的な要素を含んだ1曲『This Time』、家族がいるときは恥ずかしくて聴けないあえぎ声をフィーチャーしたビートの効いたアップ『Throh』、とってもグルーヴィー&ファンキーな『Funky Big Band』、男性の煽りがスパイスとなった『New Agenda』、Janetの繊細で美しい声の魅力をうまく引き出したスロウジャム『Where Are You Now』&『The Body That Loves You』など、当時の流れをうまく汲みながらも自分らしさを見失うことなく、質の高い楽曲を作り上げる事に成功した素晴らしい作品に仕上がっています。

Janetを語る上でこの『Janet.』と『The Velvet Rope』は絶対に欠かせない作品だと思うので、興味を持った人はぜひ聴いてみて下さい。間違いなく傑作。