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TLC『Waterfalls』などのヒットで有名なプロデュース・チームOrganized Noizeの一員で、Outkastファミリーでもある才能あるシンガー・ソングライターSleepy Brownのソロ1stアルバム『Mr. Brown』について。1995年にSociety Of Soulとしてアルバムをリリースするも商業的には成功といえない結果で、Interscopeからリリースされるはずだったアルバム『For The Grown And Sexy』もお蔵入りと、今日までの道のりは決して平坦なものではありませんでした。そんな彼待望の本作は一筋縄ではいかない個性的でバラエティ豊かな内容になっています。

まずはOrganized Noizeが手掛けた曲から紹介。得意の囁くようなヴォーカルでじわじわ攻めにかかる『I'm Soul』、ピアノやホーンが心地よく鳴り響く甘いナンバー『Get 2 It』、夜特有のあのひんやりとした空気に似た気持ちよさを持ったムーディーで陶酔率高めの極上曲『Dress Up』、甘渋いファルセットが夢心地な気分にさせてくれる『Till(Your Legs Start Shaking)』、やさしく包み込んでくれるようなSleepyのヴォーカルとキーボードの効いたどこか東洋の香りを放っているトラックが絶妙に混ざり合うメロウ・チューン『Sunday Morning』、Joiをゲスト・ヴォーカルに迎え怪しくクセの強いトラックを見事に乗りこなしてみせる『Oh Ho Hum』、幻想的なイントロが印象的で古くからの付き合いとなるOutkastをフィーチャーした『I Can't Wait』、日本盤のみのボーナストラックにしておくのがとっても惜しい『Ms. Sophisticated』と、Sleepのいろんな魅力を味わえる楽曲を提供。

他は、The NeptunesプロデュースでPharrellとファルセット共演を披露するユル気持ちいいダンス・チューン『Margarita』、ヴァイオリンやフルート、サックス、そしてSleepyのファルセットがムーディーな世界を作り出すナイト・ドライブのお供に最適な1曲『One Of Dem Nights』、Sleepyが単独プロデュースした雲の切れ間から降り注ぐ一筋の光のような『Me, My Baby & My Cadillac』、有無を問うことなくのせられる『Come Dance With Me』、ピコポコしたトラックがおもしろい『4 AM』など、Sleepy流ソウルを堪能することができる個性豊かなアルバムに仕上がっています。

彼やPharrell、Justinのようなファルセットを多用するシンガーはあまり得意じゃないけど、これは聴けますね。チェックすることをおすすめします。

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