Lil_kim_-_notorious_cover

The Notorious B.I.G.の元恋人で、彼のクルーJunior M.A.F.I.A.の一員でもあったフィメール・ラッパーLil' Kimの2ndアルバム『The Notorious Kim』を紹介。いろんなトラブルやビーフ、いじればいじるほど不細工になっていくと噂の整形ネタなど、話題に事欠かない彼女ですが、本業のラッパーとしてもなかなかで、このアルバムも満足度の高い1枚になっています。

本作はエグゼクティヴ・プロデューサーにPuff Daddyが名を連ねていて、彼をはじめとするBad Boyの面々が手腕を発揮しています。まずはそのPuff DaddyやMario WinansなどBad Boy勢が手掛けた曲から。

Goodie MobのCee-LoとRedmanをフィーチャーした不穏な空気漂う『Lil' Drummer Boy』、Eddie Kendricks"Keep On Trucking"を使用した重厚なトラックが○な『Who's Number One?』、Mario Winans客演でSade"Sweetest Taboo"をサンプリングした『Single Black Female』、加工を施したフックがおもしろいGrace Jones、Lil' Cease参加の『Revolution』、Dru Hillの顔的存在Sisqoがハスキー・ヴォイスでキャッチーなフックを歌うヒット曲『How Many Licks?』、オリエンタルな弦の音色が印象的なPuff Daddy客演の『Queen Bitch Pt.2』、脳内をシェイクするようなデジタル・ビートが炸裂する好曲『Off The Wall』(Lil' Cease客演)、ストリングスが怪しく鳴り響く『Aunt Dot』(Lil' Shanice客演)、これはヤバい!メロウで美しいトラックをバックにMary J. Bligeが熱唱する泣きの美曲『Hold On』、Carl Thomasがヴォーカルで参加したドラマティックなナンバー『I'm Human』と、間違いのない楽曲を提供。

他も素晴らしく、タンゴ風な病み付き度100%のトラックにKimのタイトなラップが乗る先行シングル『No Matter What They Say』、Kanye Westプロデュースのソウルねた炸裂の『Don't Mess With Me』、Carl Thomas客演でVaughn Mason"Break For Love"をサンプリングした『Right Now』、Biggieの声を使ったRockwilder提供の『Notorious Kim』など、聴き逃し厳禁な曲が網羅されています。

なかでも特にMary J. Blige参加の『Hold On』はヤバいですね。涙腺が猛刺激されて思わずうるうる…なんてことも。

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