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プロデューサー・チームFoster & McElroy(Denzil Foster & Thomas McElroy)に見出された女性ヴォーカル・グループEn Vogueの5thアルバム『Soul Flower』について。当初は4人組だったEn Vogueも今や3人組。しかもMaxine Jonesまでもが抜けて、新しく加入したのがRodney Jerkinsの秘蔵っ子Rhona Bennettってのには驚きましたよね。でもMaxine Jonesが戻ってきたとかオリジナル・メンバーで活動したとかしないとかいってるから、今の正式なメンバーはどうなってるんだろう…。

そんなEn Vogueの本作ですが、彼女達とは切っても切れない関係のFoster & McElroyが全面パックアップを担当。シングルは…Foster & McElroyお得意のR&Bと古典的な音楽を上手く融合させたレトロな香り漂うナンバー『Losin My Mind』、とってもスムージーで洗練された女性ならではの香りというかグルーヴが心地いいダンス・チューン『Ooh Boy』あたりでしたっけ?間違ってたらごめんなさい。

アルバム内容をみていくと、怪しい弦の音色とハンドクラップが印象的な『Ez-A-Lee』、男性シンガーとほぼデュエット状態なヴァイオリンの音色が曲にドラマティックさをプラスする『All You See』、琴らしき音がオリエンタルな雰囲気を醸し出す安心して聴けるミッド・ナンバー『Dissed Him』、定評のある美しいコーラス・ワークで曲をしなやかに彩る『Ooh La La』、DeBarge"I Like It"をテンポダウンさせたようなタメの利いたトラックに乗せ美しさと力強さを兼ね備えた歌声を披露する『I Do Love You(Piece Of My Luv)』、ハンドクラップをちりばめた上品&上質なミディアム・アップ『Stop』、続くこちらも清美で夢心地な気分にさせてくれる上品なナンバー『Heaven Hasn't Been The Same』、リードのソウルフルなヴォーカルとそれに寄り添う柔らかいコーラスが◎な美曲『Everyday』、聴き終えたあとにほろ苦さに似た余韻のようなものが残る好曲『Nearly Lost』、尺八?のような音と"トゥットゥットゥ〜ルトゥ〜ル"がいい『Million Different Ways』、哀愁を帯びたギターをバックに丁寧に歌い上げる『Careful』、男性シンガーをフィーチャーした『How Do I Get Over You』、雲の切れ間から差し込む一本の光のような壮美なナンバー『New Day Callin'』と、いまいちだった前作を凌ぐ好盤に仕上がっています。

2曲目あたりまではFoster & McElroyが迷走してた前作『Masterpiece Theatre』に似た居心地の悪さみたいなものを感じましたが、それ以降は突出した曲こそ見当たらないかもしれないけど、構えることなく聴ける曲揃いで一安心。

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