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本場ジャマイカで学び、個性的な歌声とリズム感&センスでシーンを魅了するジャパニーズ・ダンスホールレゲエ界の最重要人物の一人、RYO the SKYWALKERの3rdアルバム『COME HOME』について。RYO the SKYWALKERの作品は曲単位ではいくつか聴いたりしてたんですが、アルバムでちゃんとガッツリ聴くのは今回が初めてだったりします。というのも最初は買うつもりなかったんだけど、レゲエ好きの友達に「これマジでいいから聴いてみてよ」とプッシュされなんとなく購入。いざ聴いてみての感想は…。

RYO the SKYWALKER曰く本作は、前半はハードコアなダンスホール・チューンが続く"ただいまサイド"で、後半はゆったりとしたミディアムが続く"おかえりサイド"とのこと。まず最初はアルバム購入前から耳にしていたおかえりサイドのシングル曲『Seize The Day』について。この曲めっちゃいいですよね。心地いいリズムもいいし、強制とか無理強いとかとは違う、軽く背中を押してくれるようなポジティブでリアリティーあるメッセージが自然と前向きな気持ちにさせてくれる泣きのミッド・チューンになっています。あと『to the future』も聴いた瞬間グッときましたね。アコースティックなトラックをバックに揺るぎない思いを歌い綴るラブソングで、無意識に胸の奥の方がアツくなります。

他も、序盤の息つく暇なく撃ち放たれる言葉のラッシュに圧巻させられる『One Word』、少年時代の1ページを垣間見ることができるミディアム・チューン『Day-Oh』、Reggae Disco RockersのMika ArisakaをフィーチャーしたSteely & Clevieプロデュースのジャングル『Hide & Seek』、RYOの前傾姿勢のヴォーカルと熱を帯びたような情熱的なトラックがひとつになる『Survival』、晴れやかで陽気な空気に包まれる『Ja-Ja Links』、MIGHTY JAM ROCKの"マスター・オブ・フロウ"TAKAFINを客演に招いた『Thunder Roll』、シングル曲『Gimmi Ur Vibes(Bullet Mix)』、キャッチーであがるダンスホール・チューン『Iko×Iko』、詞、曲調ともにカウボーイ風味の『Burn Sky』と、日本のダンスホールレゲエを引率してきた彼ならではの1枚に仕上がっています。

アルバムを聴くまでは「最後まであのガナリ・スタイルに疲れることなく聴けるかな?」と不安もあったけど全然大丈夫でしたね。たまにはレゲエもいいなぁ。

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