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羊ヴォイスで魅了するベテランR&BシンガーKeith Sweatのクリスマス・アルバム『A Christmas Of Love』について。数年前まではコンスタントにアルバムをリリースしてたKeithですが、ここ最近はオリジナル・アルバムが出そうで出ない状態…。そんな彼が昨年のクリスマス・シーズンにiTunes Music Storeにてリリースしたクリスマス・アルバムがこれ。内容は全9曲と少々コンパクトですが、曲の出来は申し分のないものばかり。

最初はiTMSのみで流通してたんですが、好評だったのかのちにCDアルバムもリリースされました。ということで俺はiTMSでもダウンロードしてたのにCDアルバムも買っちゃいました。でも買い足したくなるほど素晴らしい内容になってるんですよ。

オリジナル曲とスタンダード・ナンバーで構成されていて、クリスマスならではのやさしい鈴の音に美しい水滴音、そしてアコースティックギターの温かい音色がひとつになったトラックをバックに包容力たっぷりにKeith節を炸裂させる上質なミッド・ナンバー『Be Your Santa Claus』、曲全体に軽快かつ純美な世界が広がるスムージーなミッド・ダンサー『Party Time』、冒頭からいきなりKeithならではのファルセットがとび出す、よどみひとつ感じさせない陶酔度高めのスロウジャム『It's Christmas Again』、Keithしか持ち得ない甘く気だるい歌声に心を羽交い絞め状態にされるクリスマスの定番曲カバー『The Christmas Song』、Keith自身が書いたであろう美しくも耳なじみのいいメロディーラインを唯一無二の歌声で歌い紡ぐ失禁注意報発令の好曲『All I Want For Christmas』、女性シンガーをフィーチャーし絡むもラッパーを招きこれまでの美曲とは一線を画するHIP HOP寄りのナンバーに挑む『Once A Year』、時代や流行に左右されることなく聴く者を極上という名の別世界へといざなってくれる好ミッド『Nothing Like Christmas』、Keithの男らしい一面を垣間見ることができる渋い哀愁系『Point Of Christmas』、そしてラストはトラックは控え目にしヴォーカルを前面に押し出したとろけること必至のバラード『Under The Tree』と、1曲たりとも聴き逃すことのできない傑作に仕上がっています。

なんて素晴らしいアルバムなんだ。年齢を重ねたことによりおなじみのメーメー・ヴォイスも渋みを増してるし満足度100%。クリスマス・アルバムってあまり得意じゃないけど、これはいけます。R&Bファンはもちろんのこと、クリスマス・アルバムが苦手な人も本作だけは素通り厳禁ですよ。

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