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安室奈美恵やAI、L.L BROTHERS、EXILE、Sowelu、そしてCrystal Kayなど、日本のR&Bシーンをリードするアーティストから引っ張りだこのプロデューサーT.KuraのプロジェクトGIANT SWINGのNEWアルバム『GIANT SWING DELI』について。ついにリリースされましたね。前作『Masterpieces Volume One』が1999年だから8年ぶり?そんな待望の本作ですが、首を長くして待った甲斐ありありの力作になっています。

まずはリード曲であった『GET UP』から。ご存知のとおりこの曲はMICHICO、L.L BROTHERS、WARNERという豪華メンツで挑んだダンス・チューンで、思わず口ずさみたくなるようなキャッチーさと曲全体にちりばめられたキラキラ感がなんとも最高な1曲でした。やはりシングルに抜擢されただけあって、アルバムに収まっても存在感が違いますね。

では他の曲はどうなのか。聴いてすぐ心奪われたのはChuka『TURN AROUND』、CHEMISTRY『WHY BABY』、ORITO『LIFE TIME STORY』、MICHICO『CAN'T LIVE WITHOUT YOU』の4曲。

『TURN AROUND』は安心して身を委ねることができるミッド・ナンバーで男性ヴォーカル好きの俺の心に速攻で染みわたりました。『WHY BABY』はCHEMISTRYならではのしなやかで伸びのあるヴォーカルがたまらなく気持ちいいですね。EXILEではなくCHEMISTRYを抜擢したのは正解と思える逸品になっています。日本が誇る世界的シンガーORITOの『LIFE TIME STORY』はR .KellyファンやIsleyファンもうなる貫禄の出来。この曲があるおかげでアルバムの質が2倍にも3倍にも膨れ上がるってもんですよ。そしてMICHICO姐さんの曲はゴスペル風のナンバーでCokoやMary Maryも顔負けの圧倒的な歌唱力を惜しげもなく披露。耳にした瞬間、間違いなくノックアウトされることでしょう。

あとはL.L BROTHERS『LET'S GO OUT』も軽めの南系ナンバーなんだけど雄度は控え目でサラッと歌いこなしてるとこがいいし、SHAMORA『HOLD YOU』もオリエンタルなトラックを柔らかいヴォーカルで歌い彩る好曲。それと1997年にアルバム『It's On Tonight』をリリースしているSam Salterの『HOW LOW』も忘れちゃいけません。ねっとりとした中東系ミッドなんだけど、彼の艶やかでしなるヴォーカルがほどよくマイルドに中和してくれます。

他はAI『BITTER LIFE』、TIGER『YOUR EYES ON ME』、WARNER『CAN I GET IT?』、MICHICO『I GOT A MAN』(The Kid Slimを迎えたREMIXもあり)などがあるんだけど、個人的にこれらはなんとか及第点超えって印象かな。

今回も多彩な1枚に仕上がってますね。世界水準のソングライティングと底なしのサウンド・センスに脱帽。唯一悔やまれるのは安室の不参加くらいか…。まあ『FUNKY TOWN』が控えているので良しとしましょう。とにかく要チェックです。

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