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あのQ-Tipの従兄弟で、A Tribe Called Quest作品などで存在感をアピールしていたラッパーConsequenceのメジャー・デビュー・アルバム(通算2枚目)『Don't Quit Your Day Job』について。Kanye WestのレーベルG.O.O.D.所属ってこともあってか?、時折Kanyeかと勘違いしそうになるフロウを見せてくれるConsequence。1stアルバム『Take 'Em To The Cleaners』も豪華でなかなか聴きごたえのあるアルバムでしたが、今回も我々の期待を裏切らない充実作に仕上がっています。

前作に続き親分であるKanye Westが楽曲提供をしており、15曲中3曲のプロデュースを担当。Kanye Westが手掛けたのは、ソウルフルなトラックにメロディアスなフックと良曲の条件を満たした『Don't Forget Em』、Kanye自らも参加したAl Green"I Wish You Were Here"使いの『The Good, The Bad, The Ugly』、DJ KhaledにKanye West、そしてJohn Legendと豪華メンツが力を貸した美味な歌もの『Grammy Family』と、3曲ともソウルフルでR&Bファンも虜になること必至のものばかり。

他もかすかに中近東系の香りを放つ『Uptown』や、ウェッサイを意識したような哀愁ただよう『Night Night』みたいな曲もあったりしますが、全体的にソウルフルな感じで統一されていて構えることなく楽しむことができます。

特筆すべき曲はラストの『Who Knew My Luck Would Change』。Luther Vandross"Love Won't Let Me Wait"を使用してるんだけど、これが最高に美しく(心地よく)て速攻で極上界へといざなわれてしまいます。

あと、Kanye West似のフロウがご愛嬌な幕開け曲『Job Song』、決して上手いとはいえない歌フックが憎めないブサ可愛い1曲『Pretty Little Sexy Mama』、John Legendならではの甘しゃがれた歌声が曲を彩り豊かにバックアップする『Feel This Way』、The Rootsあたりがやってもおかしくないようなドラムの効いたナンバー『Callin' Me』、序盤から"HEY!HEY!"と煽り立てるんだけど基本は心地いい気だるい系な『Disperse』(Gangsta L. Crisis、Really Doe客演)、ひんやりとした肌触りにうっとりしてしまう都会の夜系曲『Uncle Rahiem』と、どれもソウルフルで懐かしい感触を覚える良曲ばかり。

前のアルバムも良かったけど、今回も聴きやすくていいですね。Kanye Westファンはもちろんのこと、R&Bファンも要チェックの1枚になってるのではないでしょうか。

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