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メジャー・デビュー・アルバム『Peoples Champ』で世界に名を知らしめた、ヒューストン(H-TOWN)出身の白人ラッパーPaul Wallの2ndアルバム『Get Money, Stay True』について。レーベルメイトであるMike Jonesの『Still Tippin'』に客演し一躍脚光を浴びたPaul Wall。そんな彼期待の本作は今回もサウス・サウンドを前面に押し出した力作になっています。

今回のアルバムで大抜擢されているのが前アルバム収録の『Sippin' Tha Barre』を手掛けていたMr. Leeで、全14曲中9曲を担っています。前半はYung Reddをフィーチャーした『Get Your Paper Up』、地域の枠を超えてウェッサイからSnoop Doggを招き入れた"南×西"のクロスオーバー・チューン『Everybody Know Me』(日本語「もしもし」がとび出します)、レーベルメイトLil Kekeと共にどろどろした重厚トラックを乗りこなすリード曲『Break Em' Off』、売れっ子Jermaine Dupriがプロデュース&客演で参加した『I'm Throwed』、Yung Redd、E Classらとマイクリレーする『Call Me What U Want』と、序盤から問答無用のサウス・チューンでたたみ掛けます。

ダレ防止とばかりに6曲目に配された『On The Grind』はこの上ない極上メロウ・チューンで、Paul Wallの奥様でR&BシンガーのCrys Wallがいい香りのする歌声を乗せ制汗剤の役割を果たしています(Freewayも客演)。彼女は『How Gangstas Roll』にも参加していて、そこでも味出してますね。

中盤以降の注目は、疾走感のあるスクリュー仕様チューン『Bangin Screw』、マイアミを代表するフィメール・ラッパーTrinaが男勝りなラップをぶちかます『That Fire』、Babyfaceの弟子的存在として名を馳せたシンガー・ソングライターJon Bが美しい歌声を披露する昇天必至の鬼ムーディーな歌もの『Tonight』、Young Jeezy作品でもいい仕事してたDrumma Boyがプロデュースしたサイバー・サウス・チューン『Gimme That』、KLCプロデュースで飛ぶ鳥を落とす勢いのDipsetからJuelz Santanaを迎えた『I'm Real, What Are You?』、地を這うようなビートと高速打ち込み、そしてスクリュった声加工が絶妙な『I Ain't Hard To Find』、本作のラストを飾るTransplantsのSkinhead Robと元Blink 182(現+44)のTravis Barkerと結成したExpensive Taste名義の『Slidin' On That Oil』と、我々の期待を裏切らない内容に仕上がっています。

前作を踏襲したような内容なので目新しい曲こそありませんが、言い方を変えるとハズしてる曲もないので満足度は高め。ちょっとでも気になるという人はぜひチェックを。