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Slick、E-Dub、Irone、Majicの男性4人からなるR&BグループEntourageのデビュー・アルバム『The Fall Backs Of A Playa』について。本作は1998年リリースで、当時メンバーは全員18歳。年齢だけ聞くと若僧って感じですが侮ってはいけません。リリース当時もちょっとした話題になってましたが、この子達かなり歌えるんです。超絶ファルセットと灼熱ヴォイスが入り乱れちゃってます。

どの曲も本当に目を見張るものがあるんだけど、やはり聴きどころはミッド〜バラードでしょうか。軽くチキらせたトラック上を高速歌唱で歌い進んでいく『Page Me』、同じくこちらも微チキ・トラックをバックに熱唱する『Do U Wanna』、Rhymeなるラッパーのラップをフィーチャーしたミディアム・アップ『Party Tonight』などのアップ群も悪くはないんですよ。ただそれ以上にミッド〜バラードの出来が素晴らしいんです。

リードの喉を熱く震わす灼熱ヴォーカルに夢心地ファルセット、そして鳥肌級のコーラスと酔わずにはいられない『Here With Me』、こちらも塩辛シャウト&昇天ファルセットに切なさを帯びたピアノとストリングスが寄り添う『Why Did You』、Ronald Isleyそっくりの歌唱にニンマリの『Come Back Home』、中盤から後半にかけての熱の帯び具合が琴線に触れる極上スロウ『Here With Me』、語りで幕開けたと思ったら序盤から息の合ったコーラスで聴かせにかかる『Baby I'm Lonely』、やや早口気味に歌い進んでいくタイトル・ナンバー『Fall Backs Of A Playa』、18歳とは思えない渋エロいねっとりヴォーカルにおっさんのハートも釘付けのムーディー・スロウ『Turn You Out』(Ant-Dub客演)、またまたRonald Isleyが乗り移ったような濃密ヴォーカルに失禁どころか脱糞まで余儀なくされるキラー・チューン『Don't Stop This Feeling』、そしてラストは湿っぽく幕を下ろすのではなくサザンソウル系のほのぼの感漂うナンバーで終わる『Give You The World』と、18歳とは思えない圧倒的な歌唱力に驚愕させられる傑作に仕上がっています。

ホントいい意味でおっさんですよね、彼ら。このアルバムはインディ・ファンのみならず、多くの人に聴いてみてほしい1枚。間違いなく必聴盤です。