8060819c

ROCK、POPS、FUNK、SOUL、JAZZなど、様々な音楽を独自のスタイルでやってのけるアーティスト、殿下ことPrinceの2007年NEWアルバム『Planet Earth』について独り言。作詞、作曲、アレンジ、楽器演奏、そしてプロデュースと、ほぼ全て自分でこなしてしまうPrinceの本作は、『Musicology』と同じColumbiaからのリリースとなりました。このアルバムといえば発売前にイギリスのタブロイド紙Mailの折込で無料配布されたことで話題になりましたよね。ということでイギリスのソニーは『Planet Earth』の発売を取りやめたとか。

本作の感想を書く前に言っておかなければいけないことが。実は個人的にPrinceの曲はあまり得意ではありません。ファルセットを多用するシンガーが好きじゃないとか理由はいろいろあるんだけど、どちらかというと苦手なシンガーの一人だったりします(ファンの人すみません)。でも今回も前作『3121』や前々作『Musicology』に続き意外と聴けたかな。

個人的に心奪われたのは、フェミニンなファルセットとしっとりとしたバックトラックが聴く者を酔わせにかかる極上スロウ『Future Baby Mama』、ホーンが小気味よく鳴り響く珠玉のファンキー・チューン『Chelsea Rodgers』の2曲。この2曲はタイプこそ違うけど再生1回目から惚れましたね。

あと心地よくもドラマティックなオープニング・ナンバー『Planet Earth』、タイトルどおりギターの音が前面に押し出された『Guitar』、Princeのしなやかなファルセットとピアノなどの楽器演奏が幻想的な空間を作り出す『Somewhere Here On Earth』、懐かしい感じのサウンド&曲調がなかなか癖になる『The One U Wanna C』、果敢にラップっぽい歌い方にチャレンジした『Mr. Goodnight』、軽快なポップ・ナンバー『Resolution』あたりもなかなか好感触でした。しかし『All The Midnights In The World』、『Lion Of Judah』あたりはナヨっとした歌い方が好きになれずちょっと受け付けませんでした。

でも全体的な印象としては過去2作よりも聴きやすくて良かったかも。曲数も全10曲と非常にコンパクトだし、あっという間に聴き終えちゃいますね。

とまあいろいろ書いちゃいましたが、個人的好き嫌いを抜きにすると、今回もPrinceらしいというかPrinceならではのアルバムになってるのではないでしょうか。

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ