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ハリウッド女優Halle Berryの元旦那でもある、才能ある男性シンガー・ソングライターEric Benetのお蔵入りアルバム『Better And Better』について。最近では2005年に久々となるアルバム『Hurricane』をリリースしたEric Benet。今回紹介するアルバム『Better And Better』は2001年頃に発売予定だった作品で、順調にいけば3rdアルバムになる予定だったアルバム。しかしリリースには至らず、半数以上の曲を差し替えて正式な3rdアルバム『Hurricane』の完成、といった流れになります。

ということでいくつかダブってる曲もあって、リラックスしたい時なんかに最適なスロウ・ナンバー『Pretty Baby』、女性の耳元で囁くような柔らかいヴォーカルがいいまったり曲『I Wanna Be Loved』などは、お蔵入りアルバム『Better And Better』時代の音源になります。正式に収録されるまで4年間寝かしてたってことになるけど、全然古くさく感じないというか全く色褪せてないですね。

本作はこの2曲のような心地よい曲で埋め尽くされていて、Ericの真髄を垣間見れるようなラインナップになっています。ただ1曲、黒さを微塵も感じさせない壮美なアコースティック・ナンバー『Sing To Me』みたいな曲があるのはご愛嬌ということで^^;他はもう良曲のオンパレードで、しなやかなピアノにリズムを刻むドラム、そして楽曲を包み込むストリングスなど、品のいい楽器演奏をバックにEric節を炸裂させる『I Can't Stop Thinkin' About You』、お得意のファルセットを惜しむことなくふんだんに使用したグルーヴィ・チューン『R&B』、ナイト・ドライブのお供なんかにピッタリなスムージーなナンバー『Better And Better』、タイトルどおりスパニッシュの要素を前面に押し出し…てはいるんだけど、暑苦しくはない『Spanish Fly』、ネオ・ソウル出身のEricならではのヴォーカル(ファルセット)が映える上質極まりない昇天ナンバー『Can I Just Call You』、神ファルセットや女性コーラスと美しく絡むサビがいい『Trippin'』、曲からイケメン・オーラが出てるというか、洗練された大人の男にだけ許されるダンス・ナンバー『Closer』、心地いい気だるさに酔わされる『Come Over』、感情を解き放つようなエモーショナルなヴォーカルに魅せられるバラード『Could Have Been』と、ジェントルマンな香り漂う1枚に仕上がっています。

まあ大人の事情があったんだろうけど、正直曲を差し替える必要なんてなかったのになぁと思ってしまうほどいいですね。新作も期待しています。