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クネっというかナヨっというか、爬虫類のようなハイトーン・ヴォイスと、ファンクネス溢れるサウンドが売りの男性R&B/SOULシンガー、Rahsaan Pattersonの4thアルバム『Wines & Spirits』について。本作を購入して何気なく裏ジャケを見たんだけど…Rahsaanの頭ってこんなでしたっけ?ブックレットも頭が写らないよう上手くカットしてあるけど、そのまんま東のようになっててちょっとビックリしました。でもジャケットはいい感じですよね。

どうでもいい話題はこれくらいにして内容についてですが、今回もFUNKやJAZZ、SOUL、ゴスペル、HIP HOPなど、いろんなエッセンスを自己流に取り込んだ味わい深い1枚になっています。クレジットを見ると、全12曲中5曲をRahsaanとKeith Crouchが共同でプロデュース。Keith CrouchといえばRahsaanのデビュー・アルバムやBrandyの初期作品で活躍してましたよね。そんな2人が手掛けたのは、"ブンシャカラカ"というフレーズが耳から離れなくなるファンキー&ソウルフルな『Cloud 9』、サックスやトランペットなどのホーンが小気味よいハウス調の意欲作『Delirium(Comes And Goes)』、ふんわりエレクトロな『No Danger』、地を這うようなベースにうねるギターと不穏な空気漂うROCK系『Pitch Black』、Johnny Onyxのラップをフィーチャーした『Time』と、いろんなタイプの楽曲がずらり。

これらのナンバーをはじめ、本作はいろんなタイプの曲が収められてるんですよね。Rahsaan作品をはじめChante MooreやChanging Faces、Tevin Campbell作品なども手掛けるJamey Jazが名を連ねた、穏やかでまったりとした空気に包まれる『Feels Good』、こちらもJamey JazとRahsaanが共同プロデュースしたちょっとオルタナティブっぽい『Deliver Me』、木漏れ日のようなやさしいトラックをバックに伸びやかに歌い上げる『Stop Breaking My Heart』、幻想的というかただただ聴き入るばかりの『Water』、力強いバックトラックに負けじと、持ち前のハイトーン・ヴォイスを武器に熱唱する『Oh Lord(Take Me Back)』、ゴスペルっぽいナンバーも難なくこなしてしまう壮美曲『Higher Love』、そしてベテラン女性シンガー・ソングライターJanis Ianのカヴァーに挑んだ『Stars』と、ジャンルに捕らわれない、まさにRahsaan Pattersonならではの渾身作になっています。

前作『After Hours』も素晴らしいアルバムでしたが、今回も期待を裏切らない内容になってますね。よかったです。

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