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ARATA、HIRO、YUTAKAの3人からなる男性R&Bヴォーカル・グループFull Of Harmonyの3rdアルバム『PROJECT VIKING』について。最新アルバム『W』ではNe-YoやTeddy Rileyとコラボレーションするなど、USの有能なアーティストと絡んでいたFull Of Harmony。そんな彼らが2002年にリリースした本作ですが、これが結構というかかなりツボなんですよね。

何がツボかというと後半の13曲目以降の流れが最高に素晴らしいんですよ。なかでも『星降る夜は誰のため〜crazy for you』と『Love Song』は絶品すぎ。2曲ともプロデュースはTiny Voice Productionの今井了介で、『星降る夜は誰のため〜crazy for you』はふんだんにトーキング・モジュレーターを使用した切なさ100%の涙腺猛刺激バラード。リードを取るHIROの後半の熱唱もいいし、琴線触れまくりのメロディも極上…あぁ昇天。『Love Song』も切なさいっぱいのバラードで、112『Cupid』似のトラックとメンバーの情感あふれるヴォーカルがこの上ない相性で絡まり合い、聴く者のハートの扉を100連打ノック。この2曲に男は股間を、女は枕を濡らすことになるでしょう。

他の後半曲も、3人ならではの息の合ったハーモニーに陶酔を余儀なくされるしっとりスロウ『Magic』、指をスナップさせながら渋気だるく歌うジャジー・メロウ『my soul』、リード・ヴォーカルとコーラスの掛け合いが絶妙で思わずニンマリしてしまう『Life Story』と、どれも後半の盛り上げに一役買った珠玉曲ばかり。

でもハイライトは後半だけではありません。中盤のDOUBLEを招いたミッドナイト・ダンサー『Let's Get Together(REMIX)』も聴き逃し厳禁の出来で、中盤の中枢をなしています。この曲クレジットは無いけど、Luther Vandross"Never Too Much"使いですよね。これら以外も、安室奈美恵やCrystal Kayらも手掛けるAKIRAがお得意のバキバキ・アップを提供した『CASINO DRIVE』、ベテランRhymsterをフィーチャーした『S.E.X(エス・イー・エックス)』、ハンドクラップが効いた『"Full" too hot!』、品よくチキった『Credit card』、ZEEBRAと今井了介からなるFIRSTKLASが大活躍する『THE RIDE』、ラップ調な歌い方もとび出す『Who's that?〜3Men鏡』などのアップ群に、アコギをバックに歌う哀愁ナンバー『Only when you're Lonely』など、最後までダレることなく聴ける満足度高い1枚に仕上がっています。

Full Of Harmonyのアルバムの中で個人的に一番好きなのがこれなんですよね。何度も言うけど後半の充実具合が半端ない。号泣バラードをお探しの人はぜひ本作をチェックしてみて下さい。