51l8hTCFVlL

自身最多の公演数全65本にも及ぶ日本縦断ロングツアーの東京公演の模様を収録した、安室奈美恵のLIVE DVD『NAMIE AMURO PLAY TOUR 2007』について。最新アルバム『PLAY』は守りに入ることなく果敢に攻めた力作でしたね。あの音世界をライブでどう表現するのか。期待と不安の両方を感じながら鑑賞しました。

今回のライブを見てまず思ったのは、これ今までのなかで一番遊びが効いますね。まあアルバム・タイトルが『PLAY』だから当たり前っちゃ当たり前なんだけど、見る者を飽きさせない仕掛けが多数用意されてるので最後まで楽しみながら見ることができました。

今回も見どころはたくさんあるんだけど、なかでも見た瞬間ツボにクリティカル・ヒットしたのは『Darling』。バーを舞台に安室を含む女性陣がセクシーなウェイトレスに扮し、男性陣がお客という設定で繰り広げられるわけですが…いい!これ最高ですね。トレイを使ってのダンスもセクシーで◎だし、男性ダンサーとの絡みも悩ましくて思わず鼻血が出そうでした。あと後半の横一線になって踊るとこも新鮮で良かったです。これ誰による振り付けだろう?SHUNとTETSUHARUのコリオ・リストには載ってないから、2人以外の誰かってことですよね。気になるな…。

で次点でツボだったのは、摩訶不思議な曲世界をダンスで上手く表現した『Full Moon』、Janet Jackson"All For You"のブレイク部分似の振りが◎な『Butterfly』(SHUN振り付け)、曲のもつ幻想的な世界をしなやかなダンスで表現した『Come』(TETSUHARU振り付け)、ビリヤード台やダーツを使った『Funky Town』、スリリングでアッパーなビートに乗せ激しく踊り倒す『Top Secret』(SHUN振り付け)など。今挙げた曲の中にSHUNが振り付けを担当した曲が2曲あるんだけど、彼ってよくJanetやBeyonceを連想させるような振りをこっそり挿入しますね。新曲『Rock Steady』もBeyonce"Get Me Bodied"っぽい振りがあったし、見ててニヤッとしてしまいます。ちなみに今回のバックダンサーはTETSUHARU、HOSSY、HIDE、YUSUKE、ASUKA、NATSUMI、NAO、そしてHIROMIというメンツ。

特筆すべきは『Hello』のPVでもおなじみのHIROMIでしょうか。この子すごく存在感がありますよね。スタイルもいい上にセクシー&しなやかで、思わず目がいってしまいます。安室バックのレギュラーになってくれると嬉しいんだけどなぁ。存在感があるといえばダンサー紹介の時のHIDEですよ、HIDE。どうしても安室女王様になりたかったのね。まあその気持ちわからんでもないけど(笑)

さてお次は褒めてばかりではアレなんで、ちょっと改善してほしいなという点をいくつか。まずは衣装。ポリス・ファッション、黒キャミソール&ミニスカ、アンコール時の赤のロングT&デニムとかはいいと思うんだけど、黄色ベースの衣装や、シルバーのピカピカ衣装、ヒョウ柄の衣装とかはちょっと微妙かな。あとヘアスタイルももうちょっとどうにかしてほしいかも。激しく踊るから出来るヘアスタイルに限りがあるのはわかるけど、もうちょっとバリエーションがほしいですね。

ダンスに関してはほとんど言うことなしなんだけど、一点だけ言いたいことが。それは『Can't Sleep, Can't Eat, I'm Sick』について。途中のちょっとした変更は許すとして、なんで最後の振り変えちゃうかな。次の展開に移るために仕方なかったのかもしれないけど、Shawnette Heardのオリジナル・バージョンがこの上なく最高なんだからあの振りは変更したらダメ。元の振りと比べると劣化して見えます。あとは…美人ベーシストTOKIEさんをもっと映してほしかったってことくらいかな(笑)

てことで残りの曲紹介を。トランペットや旗、バイク、鞭などの小道具が効いてるオープニング・ナンバー『Hide & Seek』、安室バウアーがとび出すロッキッシュ・チューン『It's All About You』、ファッション・ショーをモチーフにした『Luvotomy』、エモーショナルに歌い上げる『Should I Love Him?』、笑顔満開の安室が拝める『Girl Talk』、女性陣のみでセクシーにキメる『Hello』、艶やかなドレス姿を披露する『人魚』、ポジティブなメッセージが詰まった大ヒット曲『Baby Don't Cry』、TETSUHARU振り付けによる『Step With It』、ブチ切れたようなラップにノックアウトさせられる『Chase The Chance』、GOLDEN EGGSのアムラちゃんネタからなだれ込む『Can't Sleep, Can't Eat, I'm Sick』、"お股ぱっかー"などSHUNによる悩殺振り付けが炸裂する『Want Me, Want Me』、最初の座ってるシーンがちょい悪っぽくていい『Violet Sauce (Spicy)』、CMソングとしてもおなじみの『Pink Key』、毎度のことだけどちょっとマイクを離しすぎな気がしないでもない『Can You Celebrate?』、そしてラストを飾る『Say The Word (Breez House Mix)』と、歌とダンス、そしてバラエティに富んだ構成で魅せる圧巻のステージになっています。

前に安室が「今回のツアーはダンスは控えめかも」なんて言ってたからちょっと心配してたんだけど、全然そんなことない。今回もめっちゃ踊っとるやん。心配して損した。これだけ歌って踊れるアーティストは日本…いや世界で見ても安室しかいないでしょう。言わなくてもわかってると思うけど必見です。