Michel'le_-_Hung_Jury

Dr. DreやSuge Knightを語る上で避けて通れない女性R&BシンガーMichel'leの2ndアルバム『Hung Jury』について。彼女はDr. Dreの力を借り、1989年にEazy-EのレーベルRuthless Recordsからアルバム・デビュー。2ndアルバムにあたる本作は 1998年にSuge Knightが所有するDeath Rowからリリースされました。なんでも彼女、Dr. Dre(元旦那)とSuge Knight(元愛人?)それぞれの間に子供がいるみたいですね。ある意味世渡り上手?なんて。

そんな彼女の本作だけど、これが結構いいんですよ。まずは彼女の歌声。普通に歌ってる分には妖艶な歌声って感じなんだけど、感情を解き放つときにみせる高音ヴォイスがたまらなく◎で俺のツボを猛刺激。その魅惑の高音ヴォイスは1曲目『Hang Tyme』からいきなり飛び出します。後半の鬼甘美フェイクに胸がキュンキュンするナイス・メロウで、再生して即昇天…あぁ。

続く2曲目『Can I Get A Witness』も後半にゾクゾク必至の高音フェイクが用意されてるんだけど、曲自体も90年代ならではのしっとりとしたナンバーといった感じでポイント高し。この2曲に惚れた人は『After The Love』、『Walk With Me』、『Don't Say U Love Me』あたりもツボに入るはず。個人的にこういう90年代臭のする安心して聴ける曲大好きなんですよ。なんて言ったらいいんだろう…出しゃばりすぎない夜っぽいトラックっていうの?あくまでも主役はヴォーカルという感じが聴いてて心地いいんですよね。

上記のメロウ群以外にも、跳ねるビートが躍動感をプラスするアップ『Crazy』、男性ラッパーのラップをフィーチャーした疾走感溢れる『Tonight Is』、Public Enemy"Bring The Noise"をサンプリングした『Wasted My Time』、アルバムの〆を担当する『Hung Jury』などのアップから、よどみ一つ感じさせない壮美なバラード『Here 4 U』、木漏れ日のような美しいトラックにMichel'leのフェミニンな低音ヴォイスが乗る『No Where 2 Run』などのバラードもありと、なかなかバランスのいいアルバムに仕上がっています。

久しぶりに聴いたけど今でも十分イケますね。で最近のMichel'leはというと、子育てに専念してるかと思いきや、3rdアルバムの発売に向け精力的に活動してるみたい。無事リリースできるといいですね。

Hung Jury
Michel'Le
Priority Records
1998-08-25

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