878414cb

一時代を築いたNEW JACK SWINGの創造者で、Guy & BlackstreetのメンバーとしてもおなじみのTeddy Rileyのお蔵入りアルバム『Black Rock』について。Teddy Rileyといえばここ数年は迷走期というか、これといったヒット曲がない状態が続いてる印象があります。でもSnoop DoggのNEWアルバムではいい仕事してましたよね。これを機に復活なるか!?

そんな彼が2001年あたりにリリースする予定だった本作。たまーにヤフオクなんかでプロモ盤が出品されていて、結構な高額で取り引きされているのを見かけます。Blackstreetのアルバム『Level 供戮肇瀬屬辰討覿覆あるとはいえ、Teddyファンなら喉から手が出るほど欲しい1枚でしょうね。注目の内容ですが、ほとんどの曲で彼ならではのヴォコーダー使いが炸裂していて聴く者を魅了。

溜めの効いたデジタル・サウンドがフューチャリスティックな世界を作り出す『What』なんか、そのヴォコーダー使いに女性コーラス&フィーメール・ラッパーGloryのラップが加わるんだからたまりませんよ。アルバムの全体的な感じとしてはいろんなタイプの曲が収録されていて、N.E.R.Dあたりがやりそうなロッキッシュなナンバー『Teddy Are You Ready?』みたいなのもあれば、人気レゲエ/ダンスホール・シンガーBeenie Manをフィーチャーした心地よさ100%の極上ナンバー『Fly』みたいなのもあったりと、結構多岐にわたっています。

上記の楽曲もいいんだけど、個人的にツボだったのはやはりヴォコーダーの効いたスロウジャム群。多分Blackstreetとして歌っているしっとりとした美曲『Is It Really Over』、Teddyが見出した男性5人組R&BグループMen Of Visionが参加した昇天級の美メロ・スロウジャム『She Was Sleeping』、エモーショナルなヴォーカルに酔いしれてるとこに、さらに追い討ちをかけるようにヴォコーダーが絡み付いてくる悶絶スロウ『You Made Me』、ヴォコーダーをふんだんに使用した『Deep』、一日の終わりに聴きたいアコースティック・ナンバー『Bygones』、イントロからして萌え死ねる上質メロウ『Time』など、この辺はさすがといった仕上がりになっています。

他も、跳ねるビートがTeddyらしい『Gotta Hit That』(L.K.とStyles P.客演)、『Friend Of Mine』、中東系のトラックと悩ましい女性ヴォーカルがポイントの、どこかDr. Dreっぽい1曲『Diggin Your Girl』、スパニッシュ系のギター音がスパイスになった『Why You Do』、ストリングスがドラマティックに鳴る『Lovely People』(Rodney Jerkins客演?)、こちらも映画音楽のような『Pressure』、そしてアルバムの〆をかざる『Jabaz Pray』と、ベテランの意地が感じ取れる気迫あふれる1枚になっています。

先述したように半分くらいはBlackstreetのアルバムとダブってるんだけど、これはこれでひとつの世界が出来ていていいかも。傑作とはいえないかもしれないけど、なぜか繰り返し聴いてしまう不思議な魅力がありますね。