Gemin_tq

ハードコアなリリックをメロウ・ナンバーに乗せて歌うギャングスタR&BシンガーTQのお蔵入りアルバム『Gemini』について。先日発売されたアルバム『Paradise』を含め、これまでに4枚のアルバムを発表しているTQ。本作はCash Money Recordsに所属していた時のもので、2002年〜2003年あたりにリリースされる予定でしたが、CDとして出回ることはなく、2007年11月30日にオンラインのみで販売されました。

このアルバムがですねぇ、お世辞とか大袈裟抜きでめちゃめちゃいい内容になってるんですよ。序盤の流れからして最高で、これから何かが始まるぞと予感(期待)させる『Intro』で幕が開け、木漏れ日のような柔らかいトラックにリラックスした感じのヴォーカルが乗る美メロ・ナンバー『Forever』、BirdmanことBabyが参加し、お決まりの"プルルルル〜"もとび出すユルいラテン系『Keep It On The Low』、静かに猪突猛進するようなトラック&キャッチーなメロディを見事に乗りこなしてみせる好曲『Internationally Yours』(Homie客演)、軽くレイドバックした感じがものすごく心地好い哀愁ミッド『Somebody's Waching Me』と、この前半だけでもう満足度100%。でもここで昇天するのはまだ早い。

8曲目に収録されている『Gimme Some』。これマジでヤバいですよ。ウェッサイ風味のレイドバック・ナンバーになってるんだけど、このグルーヴィさは何度聴いてもイケる。本気汁どっぱーですから。次点で、Juvenileのラップをフィーチャーした鬼渋いアップ『My Life』、最新アルバムにも参加していた男性4人組R&BグループJagged Edgeが力を貸した極上メロディアス・ナンバー『I Remember』、可愛らしいトラックに合わせソフトなヴォーカルを披露する『Ride On』、Baby客演で東洋の雰囲気をもったオリエンタル・スロウ『Mr. Do Right』、ほっこりとした気分にさせてくれる温か味のある1曲『Think About U』あたりも素晴らしいですね。良曲の多さにビックリですよ。

他も、アダルトな雰囲気漂うズブ濡れセクシー・チューン『Thugz Woman』、感情を抑えることなく、ありのままぶちまけたようなヴォーカルが光る『Bye Bye Baby (Part 3)』、男ならではの哀愁を帯びた『Supastar』(Official客演)と、「普通にリリースされてたらなぁ」と思わずにはいられない秀逸作に仕上がっています。

噂には聞いてたけど本当に素晴らしい内容になってますね。個人的にはTQのアルバムの中で1、2を争うくらい好きです。はぁ…興奮しすぎて手足ガクブルや…。