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Jessica Simpsonの妹でFall Out BoyのメンバーPete Wentzの彼女でもある、USのポップROCKシンガーAshlee Simpsonの3rdアルバム『Bittersweet World』について。本作はこれまでのポップROCK路線に加え、彼女のダーク・サイドを表現するためにオルター・エゴ(別キャラ)Vicky Valentineが登場してるんだとか。

個人的にオルター・エゴとかどうでもいいんだけど、参加してるメンツが気になってしょうがない。なになに?Timbalandが6曲にThe NeptunesのChad Hugoが3曲をプロデュース?Timbalandプロデュースといえば先行曲だった『Outta My Head(Ay Ya Ya)』のPVが強烈でした。思わず「ショ〜コ〜ショ〜コ〜」と口ずさみたくなるあのぶっ飛び感は誰も真似できないというか、真似したくないでしょ(笑)まあある意味好きだけど。この曲をはじめ、本作でのTimbalandはR&B/HIP HOP臭がしないものばかり…って当たり前か。

R&B/HIP HOPリスナー的にグッとくるのは多分『Murder』くらいではないかと。他の曲は、"AAAAAHHHHH"というフレーズが頭から離れなくなる『Rule Breaker』、躍動感あふれるギター音がいい『Ragdoll』、『What I've Become』、オルガンっぽい音が印象的な、どこか懐かしい感じがするタイトル・チューン『Bittersweet World』と、クレジットを見ないとTimbalandプロデュースと気付かないものがほとんど。

The NeptunesのChadとKennaも、デビューしたてのアイドルが歌いそうなキュート&キャッチーな『Boys』、怪しい世界へトリップしたような感じではじまり、サビで一気にキャッチーになる『No Time For Tears』と、あまりThe Neptunes臭がしない微妙な仕事ぶり。唯一『Hot Stuff』が「N.E.R.Dっぽくていいかなー」って感じですね。Ashlee作品に普段のTimbalandらしさ、The Neptunesらしさを求めるのがおかしいのは百も承知だけど、ちょっと期待しちゃったのが間違いだった…。

でもPlain White T'sのリード・シンガーTom Higginsonがゲスト・ボーカルで参加した『Little Miss Obsessive』や、Ashlee自身がプロデューサーに名を連ねた儚げなバラード『Never Dream Alone』の2曲は問題なく◎でした。

うーん、今回の冒険は成功とは言い難いですね。リード・シングルだった『Outta My Head(Ay Ya Ya)』とか嫌いではないけど、白眉だと感じたのが『Little Miss Obsessive』、『Never Dream Alone』と、従来の路線っぽい曲ばかりでした…。

Bittersweet World
Simpson, Ashlee
Geffen Records
2008-04-22

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