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珠玉の名曲『All The Things (Your Man Won't Do)』などで知られる、セクシー&スウィートなR&BシンガーJoeの7thアルバム『New Man』について。一時はR. Kellyとライバルといわれたりしてたけど、最近では少々溝をあけられた感が…。がしかし、スキルや作品の内容に関してはまったくもって劣ってないわけで、「Joe節は永遠に不滅」とR&Bファンなら思ってますよね。

そんな彼が古巣Jiveを離れ、インディ・レーベルへ移籍してはなつ本作。注目すべき点はBryan-Michael Cox & Johnta Austinが大幅に関与してるということでしょうか。Johnta Austin…外部仕事もいいけど、自身のデビュー・アルバムはどうなってんの?So So Defからも名前が消えてるし、当分は裏方に徹するというか、徹さざるをえないってことでしょうか。うーん、なんだかなぁ…って脱線しちゃいましたね。

レビューに戻ります。彼らが手掛けたのは、哀愁を感じさせるヴォーカル&メロディに旬なエレクトロ・サウンドが絡む『By Any Means』、早口歌唱を織り交ぜながら歌い進んでいく『We Need To Roll』、昔と変わらない情感あふれるJoe節に流行のエレクトロ・サウンドが寄り添う『Man In Your Life』、軽くオリエンタルな雰囲気が香る『I Won't Let Him Hurt You』と、どれも及第点を超える出来のものばかり。派手さはないかもしれないけど、堅実な仕事ぶりで好感がもてますね。

その他も、本作のオープニング・ナンバーに配された安定感のあるミッド『E.R.』、Joeならではの陶酔率高めのファルセットが炸裂する『Why Just Be Friends』、トレンドであるシンセをふんだんに取り込んだアップ『New Man』、Mary J. Bligeの某曲ぽかったから「これは間違いなくBryan-Michael Coxプロデュースでしょ」と思ったらJerry "Fatz" Flowersプロデュースだった『Start Over Again』、むせび泣くようなエモーショナルなヴォーカルに心奪われるバラード『Sorry』、ほのぼのとした曲調が◎な『Heart Behind My Eyes』、縦横無尽に駆け巡るヴォーカルに心底酔わされる『Chameleon』と、大人の魅力満載の充実した内容に仕上がっています。で本作終盤には、次回作の告知を兼ねたSNIPPETが5曲ほど収録されています。

ヒットメーカーを起用し今っぽい音を取り込んだりもしてるんだけど変に無理してる感もないし、インディへ移籍したことでいい感じに肩の力が抜けたのか、聴き応えは十分ありますね。Joe節は健在なので、往年からのファンもぜひチェックしてみて下さい。

Joe Thomas New Man
Joe
Kedar Entertainment
2008-09-24

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