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カナダ出身でトロントを拠点に活動するラガスタイル・ラッパー/プロデューサーKardinal Offishallの4thアルバム『Not 4 Sale』について。Kardinal Offishallの本作は、AkonのレーベルKonvict Muzikと契約して発表された作品としても話題を呼びましたよね。彼についてそれほど詳しくないんだけど、軽く調査してみたところ、90年代中頃から活躍するキャリア10年以上のベテラン・ラッパーみたいですね。

そんな彼の本作を買おうと思ったきっかけ。それはシングルにもなっていた『Dangerous』がツボだったから。Akonをフィーチャーしたこの曲はトラックがDiddy"Last Night"に激似で最初は「どうなんよこれ?」と思ったりしたんだけど、めっちゃキャッチーなもんだから嫌でも耳から離れなくなるんですよね。

そしてThe Dreamを招いた『Gimme Some』もサイバー・ビートが飛び交う近未来系トランシー・ナンバーになっていて中毒性十分。The Dreamの気だるいヴォーカルとKardinalのキレのいいラップの対比がおもしろくもあります。あと注目曲では、人気女性シンガーRihannaをフィーチャーした『Numba 1 (Tide Is High)』も要チェック。この曲はBlondie"Tide Is High"のリメイクみたいですね。原曲はかなり有名なので皆さん1度は聞いたことあるんじゃないでしょうか。

ついでに他の歌モノを紹介すると、客演王T-Painがフックを担当する『Go Home With You』、ネオ・フィリー・シンガーGlenn Lewisが清潔感ある歌声で援護射撃する『Family Tree (Still Eyerize)』、John LegendのレーベルからUSデビューを果たした女性シンガーEstelleを招いたシンセ多用曲『Due Me A Favour』、J-Davey客演のダンス・チューン『Digital Motown』と、R&Bファンもスルー出来ないメンツを取り揃えちゃってます。

これら以外も、幕開けに相応しいラガ・ナンバー『Burnt』(Lindo P客演)、The Clipseをフィーチャーした文句なしのクラブ・バンガー『Set It Off』、シンセ・サウンド飛び交うラガ・ナンバー『Bad Like We Bad』、どっしりとしたビートが◎な『Ill Eagle Alien』、常夏な景色をイメージしちゃうREGGAEチューン『Nina』、乾いたハンドクラップが鳴る溜めの効いた1曲『Going In』、Timbalandを意識したような『Bring The Fire Out』、そしてシンセ多用のトランシー・チューン『Lighter!』と、今っぽいシンセを散りばめたキャッチーなHIP HOP/REGGAEが楽しめる渾身の1枚に仕上がっています。

このアルバム、めっちゃいいですよ。HIP HOP、REGGAE、R&B、このバランスが絶妙ですごく聴きやすい。ジャケットはイカついけど、内容はとっつきやすくていいです。