December 25, 2008
Keyshia Cole『A Different Me』
エモーショナルな歌声で人気を博している、"PRINCESS OF HIP HOP SOUL"ことKeyshia Coleの3rdアルバム『A Different Me』についてレビュー。ついこの間デビュー・アルバムが出たような気でいたけど、Keyshia Coleのアルバムももう3枚目か。月日が経つのってあっという間ですね。でも本作が発売されるまでの間もThe GameやKeith Sweat作品など、客演でも引っ張りだこだったから不在感を与えなかったってのも大きいかも。内容を見ていくと、本作からの先行シングルは『Playa Cardz Right』でしたね。この曲は2006年発売の2 Pacのアルバム『Pac's Life』に収録されていたもののKeyshiaバージョンといった感じで、ゆったり流麗なピアノの旋律に彼女の情感あふれるヴォーカルが乗る極上メロウ・ナンバー。最初は「なぜ完全な新曲で勝負しない?」と思ったけど、こうしてアルバムの中で聴くとなんとなく納得。ちなみにプロデュースはIvan "Orthodox" Barias & Carvin "Ransum" Hagginsが担当しています。このアルバム、イントロ明けのPolow Da Don & Ron Fairプロデュースの『Make Me Over』を聴いた時点で軽く驚かされました。Christina Aguilera『Back To Basic』に収録されてそうなキャバレーっぽいアップで、軽快に舞い踊るKeyshiaのヴォーカルにこれまでとは何かが違うという空気を察知。The Runners & Ron Fair共同プロデュースによるキラキラ眩しいアップ『Please Don't Stop』、怪しさとストリングスによる美しさが絶妙に混ざり合う『Erotic』、東洋っぽい印象を与えるイントロからして◎なミッド・バラード『You Complete Me』、Amina HarrisのラップをフィーチャーしたKwameプロデュース曲『No Other』、リリシストNasが援護射撃する『Oh-OH, Yeah-Yeah』と、どの曲も美しくドラマティックなストリングスが塗されている…。まあそれはいいんだけど、なんとなくどの曲もこれまでにないセレブ感?が漂ってる気がするんですよね。キャバレーっぽい『Make Me Over』や、ほんのりエレクトロな『Please Don't Stop』、地を這うような『Erotic』、そして今流行りの白っぽさ全開のミッド『This Is Us』みたいな曲もあるけど、全体的にはラッパーを招いた曲さえも品があるというかクラシカルというか、どこか気品が漂ってます。男性コーラスが効果的に挿入された陶酔率高めのミディアム・スロウ『Brand New』、歌唱力に定評のあるMonicaと互いに一歩も引かない鬩ぎ合いを繰り広げる好デュエット曲『Trust』、良曲請負人Tankプロデュースによる安定感抜群のミッド『Thought You Should Know』、Poke & ToneのTrackmasters提供の美麗でドラマティックな『Where This Love Could End Up』、同じくこちらもTrackmastersがプロデュースしたほんのりグルーヴィーな『Beautiful Music』と、非常に統一性のある洗練された内容になっています。
これまでもRon Fairによるストリングス・アレンジがポイントになってたけど、今回はそれがより顕著に出てる気がしますね。それが影響してか、ストリートから出てきた女の子がセレブになっちゃったみたいな?そんな印象を受けました。といっても悪い意味じゃないですよ。今回もエモーショナルな歌声は健在だし、メロディアスな曲が多くて満喫させていただきました。気になる人はぜひチェックしてみて下さい。
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この記事へのコメント
1. Posted by Na-Key December 25, 2008 15:29
ストリートから出てきた女の子がセレブになっちゃったみたいなっていい表現だなw今回はよくも悪くも綺麗な内容になってるよな。どっか垢抜けないキーシャが好きだったファンはがっかりかもしれんが。俺も今回の洗練された感じは嫌いじゃない。
2. Posted by KATSU December 26, 2008 02:35
どっか垢抜けないキーシャって(笑)
俺もこれまで同様、今回のアルバムも好きかな。
俺もこれまで同様、今回のアルバムも好きかな。
3. Posted by FUMIYA December 29, 2008 07:25
このアルバム、昨日買ったばかりでさらっとしか聴いてないんですが、現時点では白系バラード『This Is Us』のリピート率が高いです。冬の澄んだ青空を見上げて聴きたい感じの仕上がりが最高だし、何だか凄く幸せな気持ちになります。こういう白い曲も、アルバムの一部にちょこっとあると結構良い感じに映えますよねー。それがBeyonceはやり過ぎてしまったと…^^;
4. Posted by KATSU December 29, 2008 14:25
そうなんですよね。要はバランスなんですよね〜。
今回のようにちょこっとある程度ならアリなんですよ(笑)
Beyonceは遠い彼方に行っちゃった感じでしたもんねぇ…。
今回のようにちょこっとある程度ならアリなんですよ(笑)
Beyonceは遠い彼方に行っちゃった感じでしたもんねぇ…。
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