a341e84d

SoundGardenやAudioslaveなどのロックバンドに在籍していたことで知られるChris Cornellの3rdソロ・アルバム『Scream』について。ロック好きな人の中では有名なシンガーかもしれませんが、普段ロックを全くといっていいほど聴かない俺にとっては「誰?」って感じでして…。そんなシンガーのアルバムをなぜ購入したのか。

購入した理由は、あの変態ビート職人Timbalandが全曲のプロデュースを担当しているからでございます。アルバムの約半数を手掛けてるとかではなく全曲ですよ。これは買うっきゃないですよね。でもChrisは基本ロックな人。いくらTimbalandが全曲プロデュースしてるからって、ツボに入る可能性は低いだろうなという覚悟をして購入しました。がしかしいざ蓋を開けてみたら…あれ?思ったほどロックな臭いがしない?もちろんロック度ゼロではないけど、拒絶反応を示すほどではなくてホッと一安心。

ロック色が強いなと感じたのは『Climbing Up The Walls』と、シークレット・トラックとして収録されてる渋さ100%のブルース系バラード『Two Drink Minimum』あたりくらい。このシークレット・ナンバーに関してはクレジットもないしティンバ臭がしないので、Timbalandプロデュースではないかもしれません。

ティンバ・ビートが前面に押し出された印象を受けるのは、ファンファーレみたいな音で幕が開くほんのり中東系な『Part Of Me』、ちょっと荒野を連想させるような『Time』、『Sweet Revenge』、浮遊感のあるフューチャリスティックな音が飛び交う『Get Up』、サビ部分の哀愁と近未来サウンドの入り乱れ感がたまらなくいい『Never Far Away』、怪しい中東系『Take Me Alive』、サビに突入した瞬間激しさを増す『Enemy』、ストリングスとTimbalandの口ずさむ"ティキティキティキ"がアクセントになった『Other Side Of Town』など。全曲Timbalandらしさが垣間見れるけど、このへんは特にそれが目立った印象を受けますね。

他も、スネアやスクラッチが効いた『Ground Zero』、ロックが苦手な人でも聴ける感じの濃厚すぎないロック・バラード『Long Gone』、『Scream』、ギター・ビートが効いた疾走感のあるアップ・ナンバー『Watch Out』と、渋いTimbalandが味わえる全14曲になっています。

Timbalandにしては全体的にちょっと個性が弱いというか薄味な仕上がりのような気がするけど、Timbalandファンならぜひチェックしてほしい1枚。気になる人は試聴だけでもしてみて下さい。

SCREAM
CORNELL, CHRIS
INTES
2009-03-06

Thank you for your support!
 にほんブログ村 音楽ブログへ