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名門レーベルDef Jamが新たに世に送り出すNaomi、Sarah、Lesley、Binkieの女性4人組ヴォーカル・グループElectrik Redのデビュー・アルバム『How To Be A Lady: Vol.1』について。彼女達については当ブログで今年のはじめにプッシュ記事を書いて紹介済みなんだけど、無事アルバム・デビューを果たしました。彼女達を一言で表すと"セクシーさを売りにした姉御系グループ"って感じで、これがどこまで需要があるかわからないけど、バックアップしてるメンツが最高にして最強なんですよ。

だって今をトキめくC. "Tricky" Stewart & Terius "The-Dream" Nashのゴールデン・コンビが全面バックアップしてる上に、The-DreamのレーベルRadio Killaに所属…。売れる要素アリアリ過ぎですね。先行シングルだった『So Good』も非常にいい出来で、The-Dreamならではの繰り返しフレーズ技も炸裂してる上に、14曲目に収録されたリミックスでは超売れっ子Lil Wayneも客演で参加。贅沢極まりないですね。

アルバムでの個人的特筆曲は、なんとなくTim & Bobぽさも漂う郷愁系ミッド『Bed Rest』、The-Dreamのもう一人の相棒L.O.S. Da Mystroがプロデュースした切れ味鋭い高速近未来系アップ『Friend Lover』、同じくL.O.S. Da Mystroがプロデュースを担当した気だるくも心地よいスロウジャム『9 To 5』あたり。どの曲もThe-Dream節が炸裂してていいんだけど、なかでもこれらは頭一つ抜き出てる印象を受けました。

その他も、キスの効果音を散りばめたセクシーなエレクトロ・チューン『Muah』、囁くようなウィスパー・ヴォイスで歌い通された『Devotion』、楽曲を貫くシンセ音が存在感アリアリな『Freaky Freaky』、HIP HOP色が濃く出た摩訶不思議曲『P Is For Power』、『On Point』、しつこく繰り返される"ユーユーユー♪"が良くも悪くもクセニなる『W.F.Y.』、アルバムに先がけPV公開されていたドロドロHIP HOP系リード曲『Drink In My Cup』、今っぽさと90年代っぽい懐かしさが同居した感じのミッド・ナンバー『Go Shawty』、歌もトラックも騒がしい『Kill Bill』と、近未来系からHIP HOP曲まで幅広い曲にチャレンジした意欲作になっています。

中盤から後半に配されているHIP HOP寄りの曲は微妙な気がしないでもないし、アルバムから「歌えるグループ」って香りを感じ取ることはできない。でも"今"を体感するにはもってこいだし、買って損はない1枚になってると思います。一昔前のグループで例えるならBAD BOYにいたTotalみたいな位置づけかな。The-Dreamファンやガールズ・グループが好物な人はぜひチェックしてみて下さい。

Vol. 1-How to Be a Lady
Electrik Red
Def Jam

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