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傑作アルバム『The Emancipation Of Mimi』で完全復活を遂げた世界の歌姫Mariah Careyのアルバム『Glitter』についてレビュー。このアルバムは彼女自身が主演した映画のサウンドトラックで、映画の内容同様80年代のサウンドが飛び交うチャレンジ精神溢れる1枚になっています。本作の内容も賛否両論あるみたいだけど、映画の方は完全にコケちゃって今となってはある意味黒歴史的な作品に…。映画は見てないからなんともいえなけど、個人的にこのサントラは結構好きなんですけどね。

本作からの先行シングルはCameoの名曲"Candy"を大胆にサンプリングした『Loverboy』でした。Cameoを客演に招いたMAINバージョンもいいんだけど、それ以上にいいのがオープニングに配されたリミックス。親友Da BratにLudacris、Twenty ll、そしてShawnnaと、参加してるメンツが超豪華な上に彼らの盛り上げが最高にいいんですよね。エンディングに配されたハウス調のリミックス『Loverboy (MJ Cole Main Remix Radio Edit)』も侮れない出来で一聴の価値あり。

この曲をはじめ本作は80年代の名曲カヴァーやサンプリングが多用されていて、Jam & Lewisが手掛けたCherrelleのカヴァー『I Didn't Mean To Turn You On』、Tom Browne"Funkin' For Jamaica"をサンプリングというかほぼカヴァー状態の『Don't Stop (Funkin' 4 Jamaica)』(DJ ClueプロデュースMystikal客演)、Indeepの名曲をDJ Clue、Busta Rhymes、Fabolousらと共にカヴァーした『Last Night A DJ Saved My Life』など、本作のジャケットのようにキラキラ輝いた懐かしさ漂う楽曲がひしめいています。

その他も、DamizzaプロデュースでJa RuleとNate Doggが好演する『If We』はNate Doggの存在感がたまらなくいいし、パンク・ファンクの一人者Rick Jamesが腕を振るったモロ80年代調の好曲『All My Life』、Jam & LewisプロデュースでEric Benetとデュエットしたグルーヴィなミッド『Want You』あたりも80年代の香りがほどよく効いてて◎。

バラードの方も素晴らしい曲が用意されてて、盟友Walter Afanasieffとのタッグ復活で挑んだMariahらしい王道バラード『Lead The Way』、Jam & Lewisプロデュースによる渾身の美バラード『Reflections (Care Enough)』、同じくJam & Lewis製の美バラード『Never Too Far』、『Twister』と、アップ、バラードともに充実した意欲作になっています。

80年代の音をMariah風にアレンジした曲がガッツリ入ってておもしろいですね。ポップ、R&B、ディスコ、そしてバラードと、いろんな魅力が味わえるサントラならではな1枚。このアルバム…今リリースしてたら流行にマッチして大ヒットしたんじゃないかなぁ。