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「フロリダと言えば俺たちだ!」と言ったか言わないかは知らないけど、歌って踊れてラップも出来る4人組こと、マイアミが生んだR&BグループPretty Rickyの3rdアルバム『Eighties Babies』(80's Babies)についてレビュー。このアルバム…お蔵入り状態だから3rdアルバムと呼んでいいのだろうか。ボーカル担当だったPleasure Pが脱退し代わりに4 Playが加入。新体制で挑んだ本作だったんだけどリリースには至らず…。先行シングルは良かったんだけどなぁ。

その先行シングルってのが『Cuddle Up』と『Knockin' Boots '08』。前者はレーベルメイトの妹分Butta Creameをフィーチャーした、否が応にもアガってしまうキャッチー極まりないダンス・チューン。この曲めっちゃ好きなんですよね〜。何度聴いても飽きないというか良さが増す感じで中毒性十分。後者は説明不要ですね。そう、俺の大好きなグループH-Townの名曲のカヴァーでございます。このカヴァーが非常に素晴らしいんですよ。本家には負けるかもしれないけど、こっちもセクシー度100%で嫌でもトロけてしまいます。

その他の曲も80年代後半から90年代あたりのR&Bが好きな人にはたまらない、どこか懐かしい感じの好曲がガッツリ収められています。アルバムの幕開けを飾るムーディーなスロウ『Shon'in』、4 Playのファルセットを駆使したヴォーカルに幾重にも重なったコーラスが合わさってくる陶酔必至の美スロウ『Marry Me (Down On My Knees)』、都会のひんやりとした夜の街をドライブする時に聴きたい感じの夜系ナンバー『XXL』、懐かしさ漂う夜系グルーヴが聴く者を包み込むミッド・ダンサー『Insecure』、女性シンガー(Butta Creameかな?)の歌をフィーチャーしたマイアミ・ベース調のノリノリ・アップ『How Long (On And On)』、Spectacular、Slick'em、Baby Blueの3人のラップに4 Playの歌フックが冴える壮美なバラード『Let You Go』、後ろの方でかすかに聞こえる遠吠えがある意味笑えるセクシーなスロウ『Bedroom Beast』、タイトルどおり新ボーカル4 Playが熱唱する悩殺&悶絶スロウ『4 Play』、そしてうねるシンセがアクセントになった『Sleep Wit Me』と、JodeciやH-Townあたりが好きな人にはたまらない極上アルバムに仕上がっています。

今の若い子がどう感じるかはわからないけど、90年代のR&B好きな俺にはたまらない内容っすね。夜系ミッド〜スロウがひしめいてるこの感じ、マジ最高です。

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