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日本のみならずアメリカでも精力的に活動している才能ある女性シンガー・ソングライター宇多田ヒカルことUtadaの2ndアルバム『This Is The One』についてレビュー。3月14日に国内盤がリリースされてたんだけど、俺は輸入盤待ちしてたんで先月ゲットいたしました。本作は米ビルボードのアルバム・チャートで69位にランクインしたみたいですね。100位内に入った日本人はLOUDNESS以来23年ぶりで、日本人では7組目にあたるんだとか。

前作はTimbalandが参加し話題になりましたが、今回はNe-YoやBeyonce作品などでおなじみのStarGateと、The-Dreamとのタッグでヒット曲を連発してるC. "Tricky" Stewartが参加。リード・シングル『Come Back To Me』はStarGateがプロデュースを担当したバラードでしたね。普通にいい曲だと思うけど特に新鮮味もなく、「無難に売ってきたな」というのが第一印象でした。

この時点でアルバムに対して一抹の不安を覚えたんだけど、一通り聴いて安心しました。一目惚れならぬ一聴惚れしたのが、坂本龍一の名曲『戦場のメリークリスマス』をサンプリングした『Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI』。これめっちゃいいですねー。以前にBF.UNDERGROUNDの方でも書いたけど、日本風味のトラックに英語詞が乗る…アリですな。

プロデューサーごとに見ていくと、StarGateは先ほど紹介した『Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI』をはじめ、昔のナイトクラブで流れてそうな曲調というか軽くラテンの要素を含んだミッド『Me Muero』、うっすらと配されたシンセが効いてる切なくもメロディアスなミッド『Apple And Cinnamon』、『This One (Crying Like A Child)』、語りが挿入された遊びの効いた1曲『Poppin'』などを提供。

一方のC. "Tricky" Stewartは、今っぽいシンセ&切ないピアノに懐かしさ漂うチキチキ・ビートが絡みつく『Taking My Money Back』、名曲のパート2ということで期待しまくりだったんだけど出来はかろうじて及第点越えレベルな『Automatic Part ll』、セクシーなリリックがある意味衝撃的な『Dirty Desire』、国内盤では1曲に配置されてたけど輸入盤ではメイン収録曲のラストに配された今ドキのダンス・チューン『On And On』の計4曲をプロデュース。

あと本作(輸入盤)には3曲のボーナストラックが収録されていて、『光』の英語バージョン『Simple And Clean』と、『Passion』の英語バージョン『Sanctuary』の"Opening"と"Ending"の2タイプが収録されています。ちなみに"Opening"が原曲に近い感じで、"Ending"の方が幻想的で静かな仕上がりになっています。

参加してるメンツからも察しがつくとおり、今回はむこうのR&Bの流行をほどよく取り入れた内容になっています。したがってUtadaならではの個性は薄まった感は否めないけど、全体的に聴きやすいし俺は嫌いじゃないですね。あと本作は国内盤と輸入盤ではボートラも違うし曲順も違ってるみたいですね。俺のオススメはこの輸入盤。国内盤はボートラもイマイチな上に値段が…ね。今から買う人は輸入盤をゲットしちゃって下さいな。