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Keith Sweatに見出されたジョージア州アトランタ出身の実力派5人組ヴォーカル・グループSilkの4thアルバム『Love Session』についてレビュー。毎回完成度の高い楽曲と絶妙なコーラスワークで聴く者を魅了する彼らですが、現在はリードシンガーを務めていたLil GことGary "G" Jenkinsが脱退して4人で活動しています。そんな彼らが2001年に放った本作は、大ヒットした前作『Tonight』で素晴らしい仕事をしていた2000 WattsのDarrell "Delite" Allambyが13曲中10曲をプロデュースと大抜擢されています。

まずはそのDarrell "Delite" Allambyがプロデュースした楽曲から紹介。Darrell "Delite" Allambyの個性が顕著に表れてるのは3曲目『Love Session』。彼ならではのねっとり絡みつくような楽曲になってるんだけど、メンバーの熱唱具合が素晴らしすぎるんですよ。このアツさは歌えるSilkならではですね。ボーっと聴いてると火傷しちゃうくらい濃厚で粘着性が強い1曲になっています。でも濃厚でねっとりした曲はこれだけじゃないだよなぁ。『We're Callin' You』も濃く分厚いミッドだし、『Nursery Rhymes』もシャウトやファルセットが飛び交う激熱スロウになってて、その迫力に思わず仰け反っちゃいそうになります。この時点で「Darrell "Delite" Allambyグッジョブ!」と称えたいとこだけど、残りの曲もマジで上質なものばかり。

開始1曲目から世界に引きずり込むインタールード『Welcome 2 The Love Session (Interlude)』、ねっとりとした流れを浄化するような木漏れ日系の清美バラード『Ebony Eyes』、効果的にヴォコーダーを使用した躍動感あふれるダンス・チューン『Treated Like A Lady』、再びねっとりワールドが全開になる濃厚で聴き応えばっちりのスロウジャム『I Didn't Mean To』、Toni Braxtonの妹Tamar Braxtonととてつもない熱唱バトルを繰り広げる息も絶え絶えの『Don't Go』、そしてピアノの静かな演奏に乗せアカペラを披露する正統派バラード『I'm Sorry』と、大人の魅力全開の濃厚で聴き応えのある楽曲ばかり。この濃さはマジ半端ないですよ。下手すると(いい意味で)胃もたれしちゃうかもってくらい濃い曲のオンパレードです(笑)

他は彼ら自身のセルフ・プロデュースで、アコースティックなトラックをバックにじわじわジャブを喰らわしていく微チキ曲『Ahh』、インタールードにしておくのが勿体ないくらいアツく上質な『Return Part 2 (Interlude)』、そしてラストを飾る語りありのムーディーなナンバー『Afterplay』と、安心して身を委ねることができる熱く濃厚な1枚に仕上がっています。

傑作と名高い前作も素晴らしいけど今回も素晴らしいですね。1、2曲くらいDarrell "Delite" Allamby以外の外部プロデューサーが手掛けた曲が聴きたかったな〜なんて風に思わなくもないけど、それは贅沢すぎる要求ってもんですね。歌える男達の濃厚な歌を堪能したい人はぜひチェックしてみて下さい。