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歌姫Beyonceの旦那様としても知られる、NYはブルックリン出身のラッパーJay-Zの5thアルバム『The Dynasty: Roc La Familia』についてレビュー。本作は2000年にリリースされた作品で、一応Jay-Zのソロ・アルバム扱いになってるけど、明確にはRoc-A-Fellaファミリーのコラボレーション・アルバムといった方が正しいかも。現にMemphis BleekやBeanie Sigelが多くの曲にフィーチャーされ大活躍しています。

本作を代表する曲といえばPharrell & ChadのThe Neptunesが手掛けた『I Just Wanna Love U (Give It 2 Me)』ではないでしょうか。この曲はネプの2人が「最高のビート」(当時)と自負したキラー・チューンで見事ヒットを記録。ネプはこの1曲のみ提供なんだけど、1曲提供といえばKanye Westもそうで、Kanyeならではのソウルフル・チューン『This Can't Be Life』をプロデュースしています。あとRockwilderプロデュースでR. Kellyが客演した『Guilty Until Proven Innocent』も、相性のいい2大スターの共演ということで要チェックですね。

他の曲を見ていくと、Beanie Sigel & Memphis Bleekを加えた3人でマイクをまわすポッセ・カットの傑作『Change The Game』は、Rick Rockプロデュースでアディショナル・ボーカルでPlayaのStaticが参加。この曲を筆頭にRick Rockは、西からSnoop Doggを招いた『Get Your Mind Right Mami』、アディショナル・ボーカルで唯一無二のハイトーン・ヴォイスを持つLil' Moが手を貸す『Parking Lot Pimpin'』、バウンシーな『Squeeze 1st』など、合計4曲を提供。

Just Blazeも奮闘していて、男らしく攻める感じの『Streets Is Talking』、DJ Clueの煽りが効果的に挿入された『Stick 2 The Script』、追いかけるようにラップするフックがおもしろい『The R.O.C.』、どこか物悲しい雰囲気漂うソウルフル・ナンバー『Soon You'll Understand』と、こちらも4曲のプロデュースを担当。

あとはBink!が手掛けた、Beanie Sigel、Memphis Bleekに加え、速攻でクビになったフィーメール・ラッパーAmilも登場するDynasty名義の『You, Me, Him And Her』、Jay-Z、Beanie Sigel、Memphis Bleek、Freewayと男臭いメンツが集結した『1-900-Hustler』の2曲や、Memphis Bleekのソロ曲『Holla』、エンディングを飾る『Where Have You Been』と、Roc-A-Fellaファミリーの凄さを見せつけた力作に仕上がっています。

完全なJiggaのソロ・アルバムとなるとまた違った内容になってたんだろうけど、大勢が参加したこれはこれで楽しめる感じかな。本作で頭角を現したKanye WestとJust Blazeの2人が次作『The Blueprint』で大抜擢されてる点を踏まえて聴くのも楽しいかも。

Dynasty: Roc La Familia 2000
Jay-Z
Roc-a-Fella
2000-10-31

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