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Martin Lawrence演じる変装の達人であるFBIエージェントをメインとしたコメディ映画のサントラ『Big Momma's House』についてレビュー。本作のエグゼクティヴ・プロデューサーを担当するのは、長年にわたりヒット曲を放ち続けている売れっ子プロデューサーJermaine Dupri。参加しているゲスト陣もDestiny's Child、Nas、Monica、Missy Elliott、Lil Jon、Jagged Edge、Lil Bow Wowと超豪華ですが、彼の手掛けた楽曲もそれに負けないくらいのハイレベルなものになっています。

どれから紹介しようか迷うけど、まずはリード・シングルだった『I've Got Have It』から。JD、Nas、Monicaとメンツも最強だけど、曲もPeter Gabriel"Sledgehammer"を大胆にネタ使いし存在感アリアリ。そしてアルバムのラストにはカリブ調に調理(REMIX)し直した『I Still Got To Have It』も収録されています。

豪華曲といえば、Da Brat、Missy Elliott、JDの3者が集結した『That's What I'm Looking For (Mr. Dupri Remix)』も攻撃的で鬼カッコいいし、実力派コーラス・グループJagged Edgeとガールズ・グループBlaque Ivoryがデュエットした『You Can Always Go』もBryan-Michael Coxの手腕が光る黒いミッドになっていて聴き惚れること必至。

あとDa BratとVitaの切れ味鋭いラップにDestiny's Childの美しい歌フックが絡みつく『Big Momma's House』、XscapeのLatocha ScottとChante Mooreがデュエットしたムーディーなミッド『Treated Like Her』あたりも自然と聴き入ってしまうくらい上質ですね。

これら以外も聴き逃すことのできない楽曲ばかりで、元XscapeのメンバーKandiが当時の相棒She'kspereがプロデュースした高速"チキチキ曲"を歌う『What I'm Gon' Do To You』、Xscapeが一時的に再結成し援護射撃するLil Bow Wowのバウンス・チューン『Bounce With Me』、Warren GプロデュースのKurupt、R.O.C、Phats Bossi『Radio』、JDとは古くからの付き合いとなるLil Jon & The Eastside Boyzのベース曲『I Like Dem』&『Ooh Big Momma』、そのLil Jonがプロデュースで名曲Cyndi Lauper"Girl Just Wanna Have Fun"を大胆にサンプリングしたDevin『I Want To Kiss You』、Poke & ToneのTrackmastersプロデュースによる哀愁たっぷりの好ミッドMarc Nelson『Love's Not Love』、そしてエッジー&ハードなトラックに負けない低音ボイスが◎なJessica『Get Up』と、気心の知れたメンバーを総動員した大満足の1枚に仕上がっています。

お世辞とか抜きでこのサントラは捨て曲が見当たりませんね。HIP HOP曲とR&B曲のバランスもいいし、アップがひしめいてる中Marc Nelsonによる味わい深いミッドなんかもあって最後までダレずに聴くことができます。「JDグッジョブ」、そう言いたくなるサントラですね。